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中ノ鼻灯台|広島県大崎上島

レンズ部の赤色の縦のラインはアクリル板で、横島北西方のセクリノ瀬という浅瀬を避けるため205°〜215°にかけて赤灯が照射される。
灯台のすぐ前を船が通り過ぎてゆく

 中ノ鼻灯台(C)|広島県大崎上島 2023年10月24日

1894年(明治27年)5月17日点灯。
 瀬戸内海の大崎上島南東に位置する中ノ鼻灯台は、日清戦争開戦当時に強潮流の来島海峡を避けて比較的潮流の影響を受けない三原瀬戸航路を航行をする船舶が増えたため(兵馬、軍需物資の輸送など)、明治27年5月に同航路の整備のために約5ヶ月という短期間で建設された8灯台1灯標のひとつ(中ノ鼻灯台のほか、大浜埼灯台、百貫島灯台、長太夫灯標、小佐木島灯台、高根島灯台、大久野島灯台、鮴埼めばる灯台、大下島灯台)。
 これらの灯台には周囲に白く塗られた石造の円形の囲いがあるのが特徴で、一説には船舶から灯台がよく見えるように備えられたという。
 

中ノ鼻灯台から
木江港は造船業で栄えた
安芸津フェリーより
万葉集には安芸津をの歌が2首あることから「万葉の里」とも呼ばれ、11月のあきつフェスティバルでは保野山の頂上(写真中央)に「万」の文字が点火される。
安芸津フェリー第十二やえしま。船首及び船尾にプロペラ、舵及びランプウェイを有する双頭船
大崎上島へのフェリーが出ている安芸津港

参考
『燈光』2020年3月号 (燈光会)

位置 北緯34度12分53.4秒 東経132度55分13.7秒座標: 北緯34度12分53.4秒 東経132度55分13.7秒
所在地 広島県豊田郡大崎上島町沖浦1900
レンズ フレネルレンズ
灯質 郡閃白光
光達距離 約11.5海里(21km)
塔高 5 m (地上 - 塔頂)
灯火標高 45 m (平均海面 - 灯火)
管轄 呉海上保安部交通課


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