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戸馳島灯台|熊本県宇城市三角町

戸馳島灯台(D)|熊本県宇城市三角町 2023年10月14日

1898年(明治31年)5月10日点灯。
三角西港から八代海への出入り口に位置している宇都半島戸馳島南端に戸馳島灯台は建てられた。
 明治時代には熊本県の三角港や八代港から南西諸島や台湾を行き来する船舶は、戸馳島灯台のある蔵々瀬戸から八代海、元ノ尻瀬戸、八幡瀬戸、そして長島海峡を経由して航行するのが一般的であったため、これら航路を使用する船舶の重要な目標として明治30年に上的島、戸島、長崎鼻の3灯台が、翌年31年には寺島とこの戸馳島の合わせて5灯台設置された。
 点灯開始当時のレンズは英国製の6等レンズで、三角西港の龍驤館りゅうじょうかんに展示保存されている。また灯ろう内には伝声管が残されている。

1964年(昭和39年)4月まで灯台職員が住み込み、上天草市の三角灯台と宇城市三角町の寺島灯台を含めた三灯台を管理していた。

『燈光 大正10年1月号』より
辛うじて「戸馳島燈臺」と判別できる
この先から灯台への道が続く

参考
第十管区海上保安部『明治の現役灯台』https://www.kaiho.mlit.go.jp/10kanku/toudai/maijitoudai/index.html

『燈光 2015年5月号』 公益社団法人 燈光会

戸馳島灯台
航路標識番号 6434
塗色・構造 白塔形
灯質 単明暗白光 明4秒暗2秒
光達距離 16海里(約29.6km)
塔高  8.2m
灯火標高 33m
初点年月日 1898年(明治31年)5月10日

灯台表 第1巻 平成2年2月


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