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書評とかレビューとか

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これまで各媒体で掲載された書評や本のレビューなどをアーカイブしております。
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#雑誌

書評とかレビューとかの目次

レビュー、書評に取り上げた書名を五十音でINDEXにしました (2024.3.29更新) ◆あ◆『アウトロー・オーシャン 海の「無法地帯」をゆく 上・下』イアン・アービナ『あかんやつら―東映京都撮影所血風録』春日太一『アニメーションの女王たち ディズニーの世界を変えた女性たちの知られざる物語』ナサリア・ホルト『アメリカは食べる。』東理夫『アランの戦争 アラン・イングラム・コープの回想録』エマニュエル・ギベール『ある犬の飼い主の一日』サンダー・コラールト『イエロー・バード』

壮大な食の風俗史『ソース焼きそばの謎』に興奮!|新刊めったくたガイド『WEB本の雑誌』公開版

web本の雑誌にて新刊めったくたガイド(『本の雑誌』10月号掲載)が公開となりました。

『POPEYE』を読む

『POPEYE』2016年8月号 (マガジンハウス) 特集「夏の旅は冒険を、そして弁当を」 今回は男子憧れの雑誌『POPEYE』を紹介します。 もう、表紙からオシャレ感が漂いワクワクさせてくれます。 けど、イカめし。都会派だってイカめし表紙にするという、スニーカーだけど素足、のような「ハズし」がまた憧れますね。 そして表紙左にはさりげなく(BENTO&TRIP)と、さすがポパイ、横文字を入れることを忘れません。 旅ガイドの特集ということで、誌面はファッションを抑えめに

『都心に住む』を読む

雑誌レビュー 『都心に住む』2016年2月号(リクルート) まずページをめくると、 〈世界から評価される東京文化圏〉と、 いかに日本が世界から文化的に評価されているかの文言が飛び込んできます。 「パリにも勝る文化の発信地となる日が近い」 との締めの言葉に自信が感じられます。 さて、そんな東京文化圏ですが、そのなかでも美術館など文化的施設が多く、文化資源区とされている上野の周辺について具体的にレポートされています。 そこでは実際にお住いの方の大変参考になるコメント

コロナ禍で人気復活! 創刊71年の雑誌『モーターサイクリスト』が伝え続ける、バイクの魅力とは

ダ・ヴィンチニュースにて、『モーターサイクリスト』編集長へのインタビューが公開されました。

創刊75年の長寿雑誌! 井伏鱒二の“釣りの師匠”が創った、釣りの総合誌『つり人』が求められ続ける理由

ダ・ヴィンチニュースにて今年で創刊75年の雑誌、月刊『つり人』の佐藤編集長にインタビューしました。

《リアルサウンド》にて『SWITCH Vol.38』追悼ロバート・フランク、操上和美写真集『April』について紹介記事を書きました。

  ‘Trolley — New Orleans’, 1955. Photograph by Robert Frank. ‘Charleston, South Carolina’, 1955. Photograph by Robert Frank. ‘Parade—Hoboken, New Jersey’, 1955. Photograph by Robert Frank.  ‘Chattanooga, Tennessee’, 1955. Photograph b

旧作も傑作も駄作も分け隔てなく、楽しそうに記事にする雑誌だった/『映画秘宝』休刊に寄せて

総合カルチャーサイト、リアルサウンドさんに『映画秘宝』休刊について寄稿しました。

16の書店主のはなし 第2話

《アメリカが銃を捨てる日》ニューズウィーク』 2018年3月13日号

※2018年3月11日の記事です 『ニューズウィーク』 2018年3月13日号 特集《アメリカが銃を捨てる日》が興味深い。 先日のフロリダの高校銃乱射事件関連特集です。 ペリスコープ「18歳でライフルを買える銃社会アメリカの矛盾」では、 連邦法で拳銃は21歳以上でないと購入できないが、ライフルは18歳から購入できるというのを初めて知った。拳銃は銃犯罪に多用されるかららしい。 ライフルは80年代から90年代にかけてアサルトウエポン(軍用の殺傷力の高い突撃銃など)が一般にも普

「うちの店を潰す気か」

注)2013年に書いた記事です。 2013年当時に私が店長をしていた書店の雑誌販売の実例です。 「うちの店を潰す気か」と思ったのは確かです。 1月から雑誌に自ら手をつけて2ヶ月、定期改正(※雑誌の入荷数を店側がオーダーする業務。あくまで希望数。)が増えない。増えないというか減る。 発売後の追加発注でなんとか数を確保しようとしているが、追加効くものも限られるし、「追加発注」が所詮応急処置なもので、雑誌売場運営では健全ではない。  現在雑誌担当として最重要の仕事は月刊誌の発売後

雑誌を侮ってはいけない/コラム《本にまつわるいくつかのお話》第三回

 むかしむかし、『ぴあ』というエンタメ情報誌がありました。インターネットがなかった時代、若者は映画や観劇、レジャーの情報を『ぴあ』から得ていたのです。創刊は一九七二年(当時は月刊。後に隔週、週刊を繰り返す)。  あるとき僕は国立国会図書館で七六年当時の『ぴあ』(一五〇円。当時は消費税はありません)から年代を追って閲覧してみました。そしてその誌面に充満する膨大な情報量に圧倒されます。現在の洗練されたレイアウトではなく、ましてやカラーではない。ただただビッシリと極小の文字が誌面を