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バイキングのカレー

旅館のバイキング

夏休みに家族で旅行するときに泊まる宿は、安くて子供が退屈しない施設があるところ。夕食は、バイキング料理で、その日は、栄養バランスを考えず、それぞれが好きなものを食べます。

バイキング料理の内容は、各種フライやカレー、焼きそば、チャーハンといった庶民的なものから、和洋中の創作料理、お寿司、お造り、その場で調理してくれるステーキなどバラエティ豊かなメニューです。

私は、きれいに盛り付けられた前菜や、熱々のステーキなど、普段食べられないものを選びます。大好きな焼きそばも、よほどの事がなければ選びません。カレーやチャーハンも同じです。
でも、夫は、毎回カレーを食べては、「(味は)普通。(量を)取り過ぎた。」と言っています。子供みたいでかわいいのですが、ちょっともったいない気もするのです。
そして、本物の子供の方は、お寿司、酢の物、梅干し、冷やっこ、味噌汁、そしてフルーツとアイス。なんとも渋い選択です。それぞれが楽しみ、みんな満足です。

しゃぶしゃぶ店のバイキング

先日夫とお買い物に出掛け、ランチバイキングをすることにしました。しゃぶしゃぶのお店の前でいくつかのコースを見比べます。共通しているのは、野菜、ご飯、麺類が食べ放題だということ。そこからいくつかの選択肢が用意されています。お肉の量は、食べ放題か10枚のみか。10枚にするならその種類は、豚肉だけにするのか牛肉と両方にするのか。
食事の量が減っている50代にとってお肉の食べ放題は、それほど魅力がありません。ただ、野菜とご飯や麺類だけでは、味わいにさみしさを感じます。他のおかずをつけると+400円。ドリンクバーとワッフルをつけると+300円。量がほしいのではなく、口の中に違う味を感じたいだけで、この金額はもったいない。もし「+100円で、クッキー3枚つきます」があったら飛びついていたかもしれません。

ろう細工で作られたサンプルメニューの前でしばらく考えていました。そして見つけました。迷いを消し去るひと言を。

「カレーも含みます」

鍋のシメに入れるためのご飯だけでなく、「カレー」ときました!
上品な和風だしで満たされた口の中にカレーの刺激は「異味」!
まさかのカレーが決めてとなり、お肉10枚、プラス料金なしの一番安いコースを選択し、入店しました。

メインのお鍋は、だしが優しい味わいで想像通りのおいしさでした。

そして、ちょっと寄り道するような気持ちでカレーライスを少しだけお茶碗によそい食べました。

「とってもおいしい!!」

子供の頃にお家で食べたような、私が作るカレーとは全く違う優しくまろやかなカレー。具の形から、お鍋の残り野菜をそのままコトコトと煮込んだカレーではないかと思います。スパイスを感じない素朴な味で、お鍋がメインではありますが、お代わりしたくなってしまいました。(もちろん夫はおかわりしました)
夫と私のお家カレーの味は、別のはずなのに、2人とも同じ感想で、何度も頷き、ニコニコしながら、食べました。とてもおいしかったです。
ああ、食べたい!

バイキングのカレーの魅力再発見

バイキングのカレーは、その時々で役割が変わることを知りました。
これからもきっと数々のおかずが並ぶタイプのバイキングに行った場合は、カレーを率先して食べることはないでしょう。
でも、しゃぶしゃぶ店のカレーを共に味わった夫が「おいしい!」と言うカレーに出会ったら、その時は、私もいただきまーす!

#バイキング
#カレー
#夫婦


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