見出し画像

リノベ日記-12 「RE-The Renovation Will Not Be Televised」

[Day 23] スクラップ&ビルド 2013年5月24日金曜日

高所恐怖症の自分は立ち上がりもない塔屋に立つ想像もしたくない。
少し"バクダットカフェ"を思い出すような屋上の高架水槽の撤去が進む。明るい色で塗り直して、建物の新たなサインにしようかと考えたが、ビル風が吹くこの場所に古い水槽はいずれ飛んでいて大変なことになってしまうかもしれない。現在では高架水槽がなくても、圧力で3階〜4階まで水を上げることができるのが分かり撤去を決めた。


画像4

画像4
解体は予想を超える状態だった。建て増しによる雑な作りが見え始める。地層のように、配達所時代の床を剥がすと一番最初に立てられた当時の床材が出てくる。さらに解体をすると躯体のコンクリートが出てくる。どのような手順で建て増しをしたかが分かり、気分は遺跡調査だ。画像4
一度、コンクリートのハコモノに戻す。中途半端に"使えるかも…"と思って壁面などを残していても結局余分な手間とコストが増すだけ。割り切って取れる物は全て取ってもらう。その潔い決断を出すのがそう簡単ではなかった。心の中ではまたお金がかかってしまうかもと思い、残せるものは残そうとどうしても考えてしまう。

画像4
トラブルと前向きで付き合える時はまだ幸せだと思って進むしかない。


ここから先は

768字 / 3画像
この記事のみ ¥ 300

頂いたお金は営業継続のために使わせて頂きます。サポート何卒宜しくよろしくお願いします。