『バリハケン』、ジャンプ、筋肉少女帯
『バリハケン』という漫画の話をする。この漫画はジャンプで連載してて、作者はMr. FULLSWINGも描いてらした鈴木信也先生。
連載時私が小学生ぐらいだったから、今から10年ぐらい前……10年? 10年?! ちょっと待って嘘でしょ……。嘘だと言ってよジェニファー、これが現実よマイケル。
内容は「オタクが番長になっちゃって、自分の趣味を隠しながら不良らしく生活するんだけど………」って感じのギャグ漫画。
主人公の御手洗団吾(みたらしだんご)をはじめ、紋武乱(モンブラン)とか庵洞七津(餡ドーナツ)とか名前がお菓子の名前になってるんだよね。そういう細かいネタも好きだった。
この漫画は、
・週刊紙という存在
・同人およびファンサイトという存在
・サブカル的な音楽の存在
を教えてくれたという面で、私の人生にとって非常に大きな影響を与えた。
それまで私は漫画というと手塚治虫とか『あさりちゃん』とか『ドラえもん』とかで、漫画自体にそれほど興味がなかったんですよ。家にあるから読むって感じで。
それがバリハケンをたまたま本屋で読んで、今まで見たことないような内容で、しかもジャンプとかいう漫画しか載ってない分厚い雑誌に載ってて、さらにそれが毎週必ず新しいのが発売されてるとか。
はじめてジャンプ知ったとき、都合よすぎて騙されてるのかな?って思った。
そんで、中学入学前後で家にパソコンが来て、さっそくローマ字表片手にネットで調べるのさ。【バリハケン】とか【キャラ名】とかで。そうするとなんか「〇〇ランキング」とか「〇〇サーチ」みたいなやつを見つけちゃうわけです。
そんで当然そこを見て、見て、見て、あぁ~~……って感じでオタクまっしぐら。当時はやおいはまだ知らなかったような。夢女子でした。善罪真くんが好きでした。あぁ~~………。番傘はズルいよ……………
3つ目のサブカル的な音楽っていうのはバリハケンと直接関係があるわけじゃなくて、鈴木先生繋がりでミスフルからです。バリハケン終わったあとに、もっと鈴木先生の読みたいと思って手出したんだよね。ミスフルは野球漫画なんですけど、たしか結構後半の方でめちゃくちゃ暗いキャラが出てきて、そいつが口ずさんでるのが筋肉少女帯の「蜘蛛の糸」って曲だった。
それまで音楽って言うと冗談抜きにサザンとわらべ歌と世界にひとつだけの花ぐらいしか知らなかった私にとって、その歌詞は衝撃的で、すぐにCDで聞きました。それをきっかけに「世の中には色んな音楽があるんだなあ」と知って、少しずつ色んな音楽を聴くようになっていった。
残念ながらバリハケンは4巻で終わっちゃったんですけど、私はこの漫画がきっかけで今でもジャンプは読むしネット大好きなオタクだし筋少も好きです。世界を大きく広げてくださったこの作品にはとても感謝してるし、出会えて良かったなあと思います。センキューベリマッチ。
……………………ミスフル、アニメ化しないかなあ