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第38段「フラジャイル」

生まれたばかりのものや出来たばかりのものは、ヒトだって作品だってサービスだって、とても儚くて弱い。
ダメなところもいっぱいある(かもしれない)。
なので、それが自分たちにとって大切だと思うのならば、ゆっくりゆっくり育つのを待ち、とても大事に、しばし暖かい目で、ときに過ちをも大目に見なければ、成長なんてのぞめないし、それらは実る前にちっぽけなままで死んでしまう。
芽が潰えてしまえば、自分たちも、大切な実りを結果いつまでも手に入れることはできない。

正しいから忠告するだとか、間違ってるから糾弾するだとか、リスク回避だとか、それらに厳密さを求めれば確かにそうだ。でもそのせいで、新たな芽吹きが育たないのならば、なんのために僕らは生きているのだろう。
それでは何ものも生み出せなくなってしまう。

ぼくは、そんなことで、何も生み出せない世界になってしまうのが、たまらなく嫌だ。

Ciao!




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