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第147段「最期の良心」

業界の先輩と数年ぶりに話す。
先輩は尊敬できる人なのだが、でも業界の内部事情は末期的で悲惨なことばかり。
内部での人事回しに明け暮れる。
テレビの何が大事で何が本質かの解析には手を出さない連中。
つまりダテに頭がいいからそこに手を出すと出世に響くとか個人的に面倒だとか頭が回る人ばかり。

中途半端に地位があり中途半端に頭が良い(と思ってる)人間が一番たちが悪い。
環境が悪化してる分、自己保身に一番自己能力を使用するから。
その悪化に当初は闘いを挑む意志がある人でも負けて折れて自信を無くし結果自己保身が信条になる悪循環。
そんな中、先輩と解決策をそれでも果敢に話す夜。

そんな末期症状でもなんとかしようと努力してる人は少ないけどいる。
構造の変革を恐れないこと。
慣習や仕来りや不文律で意味の無いことは改めること。
僕はやっぱりおもしろい番組が観たい。
先輩に教わった“おもしろい番組を届けたい”というテレビマンの最期の良心だけは信じてみようと思っている。

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