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vol.32『ドリームとレバレッジ』

角田陽一郎のメルマガDIVERSE vol.32 2019年9月29日New Moon
『ドリームとレバレッジ』

ユニバースUNIVERSE(単一の世界)からダイバースDIVERSE(多元的な世界)へ
多視点(バラエティ)でみると、世界はもっと楽しくなる。
それが角田陽一郎の考えるバラエティ的思考です。まさにいろいろなことをバラエティに多元的に多視点で紐解くメールマガジンです。

■CM■「なんでも1000日」inspired by【「本音で話す」は武器になる】

今日は天秤座の新月。はじまりの日。
はじまってないことを、はじめよう。
はじめられないことも、はじめてみよう。
はじまりは、何回はじめたっていいのだ。

みなさんお元気ですか?やっと涼しくなってきましたね。
9月ももう終わり。あと残すところ今年も3ヶ月です。
本当に早いですね。
この勢いでどんどん人生というのは駆け抜けていくんだって実感します。
僕は8月から9月にかけて、いろいろありました。まあ、いつもいろいろあるのですが(で、いつもそんなこと言ってますが)、この2ヶ月はいろいろ人生や死について考えさせられる機会でした。なのですごい自分の中で考え方にも変化があるのですが、それを書くのは僕の今の心境ではあまりにヘビーで、まだ文章にしたためられるかどうかわからないです。今そんな風にこの文章の行く末もわからないのに、書き始めてます。
なので、途中で止まってしまったら、ごめんなさい。その続きは、いつか落ち着いたら書きます。
・・・どこから話そう?まずは9月27日に僕がつぶやいたツイートから。

「今日9月27日は2016年12月31日に会社を辞めてフリーになってちょうど1000日目。いいことも悪いこともあった千日。今日自体でもいいことは3つあり、嫌なことも1つあった。でもそんな中で明日からの次の1000日の指針になるような目標、やるべきこと、やりたいことが見出せたりもした。これでいいのだ。」
【9月27日の@kakuichi41のツイートより】

この9月にあったことで、書けることでいえば、ずっと書き進めていた小説がようやく書き終わりました。先号に載せたのはその小説の第1話です。(読んでいただけたでしょうか?)
書き終えて編集者さんからいつ依頼が来てたんだっけ?って調べてみたら2015年の10月でした。つまり今から4年前。2016年は会社を辞めるドタバタで実際は全然作業できてなかったとはいえ、実質3年近くかかったことになります。いや、はっきりいってこれはダメですね。つまり発注を受けた仕事をその分先延ばしにしていたわけですから、そんなのプロでもなんでもありませんね。まあ、小説を書くことは僕にとってプロの仕事ではないわけですけど、でもそれでも流石に長すぎます。
書けなかった理由はいろいろあるのですが、さらにいえば昨年10月のこのメルマガDIVERSEで書きましたが、あまりにも書けないので浜松から和歌山に執筆旅行にいったのでした。でそこでビジネスホテルにこもって書いてみたら、なんと書けたのです。「お、書けるじゃんか!自分でも小説書けるじゃんか!」って気づいたのは実はその時が初めての瞬間だったのかもしれません。で、その昨年の執筆旅行で全体の4割を書き終わったのでした。「なんだ、書こうとすれば書けるわけね。ではこの調子でまた書き進めよう!」とその時は安堵したので、執筆旅行は途中で切り上げ、最後の3日間は和歌山から熊野古道を歩く旅に出てしまったのでした(それも昨年のメルマガで書きましたね)

で、そこから実はほぼ1年書き進めてなかったのです。これ、ほんとまずいですよね。つまり昨年の執筆旅行まで(2015年の10月から2018年の10月まで)は、自分が小説が書けないと思って書いていなくて、そこからこの9月まで(2018年の10月から2019年の9月まで)は、自分は小説を書こうと思えば書けるんだと思って書かなかったってことです。どっちに転んでも書かない。なんてダメな自分なんだって反省もあります。でも東大の大学院を受験するからその試験勉強もしなくちゃいけないし、4月から会社を創ったので、そのスタンバイや案件もあるし、さらに4月からは授業も始まって課題だ宿題だレポートだ論文研究だとかなり忙しいし、さらに7月、8月、9月と3冊新刊本を出して、さらに今10月以降の新刊本の執筆と校正でやることがものすごくターパイ気味である・・・といった。まあやらなかった(やれなかった)理由を集めてみたら、それこそたくさんあるのです。
で、こんなんじゃいけないと思い、大学が夏休みの9月の1週目に仕事を全部外して再び執筆旅行を組んだのでした。そして1週間の東北旅行で、9割くらい完成しました。
で、そこからバタバタとゼミ旅行で長崎行って、トークイベントで大阪行って、というので中断をはさみつつも、最初の三連休を使って書いてなんとなんと9月15日の15時にやっとやっと初稿を脱稿したのでした。
これ、ほんと感慨深かったです。なんか自分の中でのモヤモヤが晴れたというか、長年の懸案事項というか憑き物が取れたっていうか。すごく清々しい気持ちになりました。
早速、翌週に件の編集者さんに久々(1年ぶりに)メールを書いて原稿を送信し、早速打ち合わせをしました。編集者さんが在籍する出版社も、僕に発注をくれた4年前と編集長が変わったり、会社の状況が違っていて、これをはいすぐ出版です!とはいかないみたいです。でもまあ、それは自分が4年も待たせてしまったことに全面的に責任があるわけで、なのでそれはそれとして今後の展開はまだ不明瞭でもあるのですが、でもでもでもそれでも自分としては、やっと自分の想いが完成したのですごく清々しいのです。

で、そう思うと、なぜこんなにかかったんだって、冷静的に振り返りもできます。
そう考えると、自分が常日頃思ってる「なんでも1000日」ってのが本当に実感できるのです。
「なんでも1000日」ってのは、よく言いますが趣味でも仕事でも1000日間続けると、やっと一人前になれるって話です。でもなかなか身につかないのは、そもそも1000日来る前に投げ出してしまうからなんだそうです。そういう意味では、僕もこの1000日間近くは、実際に書いていたわけではないにせよ、ずーっと頭の片隅でこの小説の構想を練っていたわけで、つまりその構想を練るのに、やっぱり初めて小説を書くためには、僕は1000日かかったんじゃないかと思えるわけです。
その作品の出来はさておき、こうして1000日かけて一つの作品を(一応)完成させたわけです。なので、僕が今ホッとしてるのは。やっと自分も文章を書くことの端緒がついたんだ、とやっと自分の実感として思えるようになったからかもしれません。

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■DM■「1000日経って気づいたこと」inspired by【出世のススメ】**

1000日といえば、僕はまた別の思いがあります。それを先日noteに書きましたが、再掲します。

「1000日どう生きる?」
大体のことは1000日が一区切りだそうだ。
仕事もブームも人間関係も恋愛も、その1000日が続くと、次のタームに移行する。(かつて一世風靡したある女性アイドルグループの人気はちょうど1000日だったと聞いたことがある。)
仕事でいうと、4月の期首から始めて一年目、二年目、そしてその三年目の年末の12月にちょうど1000日がやってくる。そこでその企画を続けようと判断すれば(されれば)翌年の1月〜3月が次期の準備期間になり、また次の新しい1000日が4月から始まる。続かない(続けられない)と判断すれば(されれば)、その1月〜3月はその仕事の整理期間になる。ちなみに2009年に設立したGOOMOという会社はまさに後者の感じで、3年で終了した。

てなことを想ってたら、
2016年12月31日に会社を辞めて、フリーになって、まもなく2年と9ヶ月つまり1000日。
365日+365日+(30日×9ヶ月)=1000日。
この独立してからの約1000日間の想いを綴ったのが、2019年9月20日(つまり独立してから993日目)に出る角田陽一郎の9冊目の新刊『「中の人」から「外の人」へ 出世のススメ』(日本実業出版社刊)です。
まさにいろんな発見と体験と想いが書いてあります。もしこれから何かコトを起こそうと想ってる方ならば、老若男女問わず、何かしら僕の経験がヒントになると思います!よかったらお読みください。
それにしても、何事も1000日続けると見えてくることがあるけど、なんか最近色々とわかった。
そして色々なことに限界を感じている。
個人の技量や体力や思考力でできる成果には限界がある。
それを他人と一緒にやるとレバレッジが効いて何千倍何万倍となるのだ。
だから人は社会や組織や会社を作るのだろう。
そんなことはわかっていて、でもそんな共同体にいることが限界な時に個人はどう生きるか?ってことへの究極的な解が現代には無いのだ・・・ってことがわかった1000日であった。
でも生きるとは本質的にその自分の限界(やれることやれないこと)を知ることなのかもしれない。
限界を把握した上で、さて次の1000日どう生きる?
【9月18日の noteより】
https://note.mu/kakuichi/n/n248173eabdf0?magazine_key=md7bde5c566be

・・・そうなんです。計算してみたらこの新月(9月29日)でちょうど僕はフリーになって1002日目でした。書いている今は、前日なのでちょうど1001日目です。

でも、この文章を書いたときの僕は、ちょうど限界を感じていたのです。つまり僕が個人で1のことをやると、結果は1にしかならないのです。がんばっても2とか3くらい。でも組織で何かを生み出すと、その組織の生み出すものは100にも1000にも10000にもなります。つまりレバレッジが効くのです。同じ夢を持っていたとしても個人の力では限界がある。やっぱり組織に入るべきなのか?
でもこの話が厄介なのは、自分が組織にいた時にはその組織の圧力でむしろ自分の夢が萎縮させられていたことも厳然とした事実なのです。
つまり、組織にいるとドリームは叶わなくて、組織を抜けるとレバレッジが効かない。
そんなドリームとレバレッジの相反関係に気づいてしまったのかもしれません、まさに1000日フリーを体験してみて。
では、僕はこの先どう生きればいいのか?なんかそれがまさにフリーの1000日間で見えなくなってしまったのです。

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■EM■「夢をレバレッジする」inspired by【運の技術】**

そんなことを感じてなんか途方にくれていた9月18日は、夜は大阪でトークライブでした。でもそのトークライブで気づかされたことがあるのです。そのnoteを再掲します。

「夢を語り続ける」
昨夜は大阪のロフトプラスワンウエストにて吉本新喜劇の俳優佐藤太一郎くんとトークイベント『陽太』。
毎回たくさんのお客さんに来ていただき、ただただ熱いトークをぶっ続けるだけなのですが、皆さんすごく楽しく聞いてくださってとても嬉しいです。
4回目の今回のテーマは『いろいろあるけど、だからこそものすごく熱い夜のトーク』
令和になって以来まさにいろいろなことがマスコミや芸能界を賑わしてるので、そんな話をさせていただいた。
終わって、何人かのお客さんと太一郎くんとさらに飲んだ。
そしたら太一郎くんに指摘された。
「今日の話、おもしろかったですけど、なんか角田さんらしく無いですよ。だって角田さんは夢を語らなくちゃいけないんですよ」
さらに、
「芸能界にこんな嫌な話があった、マスコミにこんな悲惨な話があったなんて、誰でもできるじゃないですか!そんなのおもしろくないですよ。」
的なことを言われたのでした。
・・・全くもってその通りだ。
今回はテーマがテーマだけに、たしかにそういう毒舌的な話が(いつもに増して)多かったのは事実だし、でもそれって確かに全然夢の無い話だ。
その言葉を反芻してホテルに戻り、翌朝起き、今新幹線で東京に戻っている。
そんな最中にもまだ、昨日のことを考えている。
つまり、この世界で、僕ができることは何か?
そして、考え続けて、結局僕がやれることは「夢を語り続ける」ことしかないんじゃ無いかって、そう気づいた(気がする)。
いい歳して夢とか語るのって、なかなか小っ恥ずかしいし、バカみたいだし、そもそも長く生きてるとだんだんそんな語ってる夢も、ただの現実にならない絵空事なんだって、周りだって自分だって流石に夢想に過ぎないって気付いてくる。
だから人は歳を取るとだんだん自分の夢を語らなくなるし、いつの間にか夢自体が小型化したり消失してしまったりもする。(もしかしたら、『昨日の『1000日どう生きる?』ってnoteに書いた文章は僕のそんな気持ちの現れだったのかもしれない)
で、だからこそ昨日の太一郎くんの指摘で、あらためて新たに気付かされたわけです。
「だからこそ、そんな絵空事かもしれない夢みたいな話をいい歳してもいつも語り続けてるアラフィフの男である方が、逆に逆におもしろいんじゃないか?」って、そんな風に気づいたわけです。
じゃないとおもしろくない。全然おもしろくない。周りもおもしろくないだろうし、そもそも自分自身が全くもっておもしろくない。
それじゃ生きてても楽しくない。
僕に著書の出版の声を次々かけてくれたり、トークイベントやインタビューや番組への出演の依頼をしてくださったり、さらに言えばそんな著書を買ってくださったり、足を運んでくださる方々は、そんないい歳したおっさんが、それでも夢を嬉々として語り続けてる奇妙な光景が見たいからなのかもしれない、と思ったりするわけです。
佐藤太一郎くんと皆さんのおかげで、昨日は僕にとって大事なことを気付かされた大阪の一夜になりました。本当にありがとうございました。
なので、角田陽一郎は、これからもじゃんじゃん早口に、いろんな夢を夢想を絵空事を、溢れるばかりに語り続けようと想います。
【9月19日の noteより】
https://note.mu/kakuichi/n/n1ae4e32b5829?magazine_key=md7bde5c566be

・・・そうなんですよね。僕が僕で僕をどう感じているか?・・・はさておき、僕はそれでも僕のドリームをみなさんに語り続けることが、僕の人生が一番レバレッジが効くんだって、気づきました。いや、効かないかもしれないけど、少なくともレバレッジが効かないと書くより、ドリームがあると書くことの方が、みなさんも求めていることなんじゃないか?ってそう気づかされたのです。
なのでこの暗いのか明るいのか、よくわからない今の1001日目の、いや次の1000日のスタートである第1日目の僕の心境を包み隠さず、このメルマガに書いている次第です。

冒頭に書いたツイート
「明日からの次の1000日の指針になるような目標、やるべきこと、やりたいことが見出せたりもした。」
・・・これ、今の僕は1000日かけて、ようやく見いだせた気がするのです。つまり、次の1000日のドリームを見出すのにも1000日かかる、というわけなのでした。
その僕の夢の具体的なことはまだ話せないこともあるのですが、でもそのこともいつか、そう遠くない日に必ず書きます。

このメルマガを読んでいるみなさんにも、貴方が1000日かけてやってみたいことはありますか?
そして、それの元になっている貴方のドリームは何でしょうか?
せっかくだから、一緒に叶えようではありませんか?

自分自身の眼で何が見られるのか?何を見ているのか?何を見続けているのか?何を見なければいけないのか?
自分自身の眼では何が見られないのか?何を見ていないのか?見て見ないふりをしていないのか?
結局のところ僕は右眼と左眼を通してそれをずーっと考えているのだ。
おはようございます。
【9月28日の@kakuichi41のツイートより】

■FM■【Q&Aナテハ】

ナテハとは、ハテナの逆さ言葉です(笑)。角田陽一郎のメルマガDIVERSEへのご意見、ご要望、質問などを募集します。いただいた質問は、毎回できるだけ回答したいと思っております。答えてほしいことがある方は、kakuta.diverse@gmail.com まで、どしどしご連絡ください。あと、僕のツイッターアカウントへの質問でも構いません。https://twitter.com/kakuichi41

みなさんひとりひとりがそれぞれの宇宙を持っていて、その意図が糸となってつながって、多元的な宇宙DIVERSEを構築するのだと想っています。一元的な宇宙【UNIVERSE】ではなく、多元的な宇宙【DIVERSE】へ。
みなさんとインタラクティブに、メルマガDIVERSEを徒然なるままに楽しんでいきたいと思っております。
次回は10月14日満月に配信です。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

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