見出し画像

第53段「濤の声を聴いた」

美術展が好きなんだけど、その作品を観てるとトリップするというか、日々気にしてる些事なんてどうでもいいっていうか、気にならなくなる瞬間があって、今日京都国立近代美術館で観た東山魁夷の唐招提寺障壁画の『濤声』は、その海に包まれて溶け込まれてしまうようだった。それでよいと思った。

すごい売れるとか認知されるとか話題になるとかヒットするとか儲かるとか世に広まるとか、勝つとか負けるとか、僕の職業柄そんな“すごい◯◯”な話が周りに多い。
でもその作品を観て感じたこと以上に、それらは大事なんだろうか?
すごいことは実はそんなにすごいことじゃないんじゃないかって思ってしまう。 僕はね。

生きてくためには生きていけるくらいのお金は必要だね、確かに。ならばそれ以上にすごい売れるとか認知されるとか話題になるとかヒットするとか儲かるとか世に広まるとかって、どうしてそもそも必要なんだっけ?って思っている。
いや、それがわかってる人はそれでいいんだけど、僕はよくわからない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?