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第52段「決まらないから決めつけない」

昔好きだったけど、そのうちあまり好きでなくなり、また最近好きになった、みたいなことって僕はよくある。
例えば温泉がそうかな。
20代は秘湯にはまってて、30代になってどこ入っても同じじゃんとか思うようになって、40代でまたハマりつつある。
つまり人の好き嫌いなんて時々刻々ブレまくりなのだ。

あることに賛成も反対もある。
ある人に共感してるからって、その人が賛成していることでも、自分は反対だってこともある。
最初は反対だけど後に賛成になることあるし、逆もあるし、どっちかわからない問題も沢山。
つまり他人をどういう思想と決めつけるほど、その他人の思想は実は意外と定まって無いのではないか。

何かをこうだと決めつけるほど自分は確信を持てないし、お前はこうだと決めつけられるほど自分は決まってない。
若い時は歳食ったら決まるかと思ってたけど、歳食ったらより決められなくなった。
なので自分も他人もだいたいそんな感じなんじゃないかって思ってる。
だって日々思い直すこと沢山あるし。

例えばある有名人が「◯◯だ」と主張するのは、その人がその人生のその瞬間に思ってるだけで近い将来変わるかもしれない。
その人の本とか読むと「若い頃は◯◯だと思ってたけど今は××だ」とかよくあるし。てことはこれからまた変わるかもしれない。
変更有りが前提で人の意見は聞くくらいが丁度いい。

じゃないと、自分が自分を変更できなくなって、または自分がころころ変わることに罪悪感を感じるようになって、いつしか自分が自分にがんじがらめになるから。

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