見出し画像

第99段「トークの個人プレーと集団プレー」

先日僕の『渋谷のラジオ』金曜朝10時放送の『渋谷で角田陽一郎と』を聴いてくださってる業界人からよく50分以上ずーっと淀みなく一人だけでリアクションも無いのにマシンガンで喋れますねと(多分)褒められた。

普通はひとつの話題が終わったら次の話題を考えるのだろうけど、ラジオ中は何かの話題を話してる時に次の別の話題が頭に浮かんでる。そしてそれを続けざまに喋るのだ。

ところが相手がいるとその脳内に浮かんだ話が出てくるタイミングが相手との話の流れで使えなくなったり、相手の話を聴いてるうちに忘れちゃったりするのだ。
つまり一人でずっと喋ることと、相手と会話することとは、同じ発話でも脳のプレーシステムが全く違う。

で、これをトークの個人プレーと集団プレーと敢えて呼称したりすると、人によって個人プレーと集団プレーのどちらが上手いか?どちらが好きか?という能力と嗜好に個人差があるのだ。

なので個人プレーが得意な人を例えばパネルディスカッションに呼んだりすると全然機能しなかったり、集団プレーの得意な人の単独講演会だと凡庸で退屈になったりする。

・・・などと昨日のアジアカップの日本代表戦観てて思いました笑。

ちなみに、僕は個人プレーも集団プレーも、ことトークに関してはどちらも大丈夫。おもしろがるポイントが全く異なるから、どちらも楽しい。
特に集団プレーでは、相手にいいセンタリングしてどう点を取らせるかばかりを考えてるし(根がプロデューサーなモノで)。
個人プレーでは、ひとつの話題と次の別の話題とをつなげて行って、最後にはひとつのストーリーがシュートできたりすると、それこそ楽しい。

で、トークの個人プレー3年近くやってたら、思考の数珠つなぎがすごく容易になった実感がある。思考の体幹が鍛えられたというか。
トークをし続けることで、どんどんアイデアが淀みなく出てくるし、それが企画というゴール(完成形)になりやすくなってる。

アイデアを出すのが苦手だったり苦労してる人は、もしかしたら話すことを意識してやってみるだけで、少しは変わるかもしれません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?