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第107段「知ってる知らない問題」
文章書いてるといつも思うのだけど例えば「出る杭は打たれるけど出すぎた杭は打たれない」って使い古された言葉を使うのか?問題。
でもこの言葉をはじめて知った若い頃には素直に感動した思い出がある。
てことはこの言葉を今日書けば今日勇気付けられる若い人がいるかもしれない。
どの基準で言葉を選ぶのか?
知ってる知らないは人それぞれだから、ある文章を読んだ時に知ってることばかりかもしれないし全然知らないかもしれない。
でもそれは人それぞれなわけで、書き物の良し悪しを自分の知ってる知らない度合いで判断してる感想ほど無意味なものはない。
書き手は誰を基準にするかをいつも迷う。
ADの頃に先輩のディレクターに言われたのは「お前が知ってる知らないで判断するな、お前がおもしろいかつまらないかで判断しろ!」
つまり自分がそれをよしとするかしないかしかない。
なのでその判断が世間に受け入れられなければそれはそれまでのことなのかも。
(少なくとも自分は)信じたものを出すしかない。
あるいは、知ってる知らないを超えて、万人の心に響く言葉があるのかもしれない、とも思う。
あるいは、どんな言葉でもそれを口にする人の生き様次第なのかもしれない、とも思う。
さて、汝はどうだ? 己はどうだ?
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