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NISAについて復習してみるー基礎編ー

投資を始めたい友人のリクエストを受けて「NISA」について発信します。
投資を始めてみたい方やそもそもNISAってなんだっけ?って人にもわかるように基礎の重要な部分を解説していきます。

僕のフォロワーさんは金融リテラシーが高い方も多いので、
そんな方向けに一般NISAの終了時の仕組み(ロールオーバー)や新NISAについて、次回以降詳しく書いていきますで少々おまちください。

◯NISAとは

NISA(少額投資非課税制度)とは個人投資家のための税制優遇制度のこと

簡単に言うと「投資の利益を全て自分のものにできる」ということです。

通常、配当金(株を持ち続けることで得られる利益)や値上がり益(株を売却したときに得られた利益)に関しては、約20%の税金がかかります。
実際の例で見てみましょう。

100万円の株を購入したとして、120万で売却したとすると、
利益分の 20万円 × 20% = 4万円 が税金として徴収されます。
20万円の利益を上げても手元に残るのは、16万円となってしまいます。

せっかく稼いだお金のうち2割も持っていかれるなんて
やる気が無くなりますよね。。。

この障壁を突破すべく、一般の人にも参加しやすいよう一定金額の投資までは非課税にしますよというのが、NISAという仕組みです。

面倒な確定申告(手続き)も不要で非課税となります。

◯NISA口座の種類について

大前提ですが、投資を始めるには、まず証券口座というものを解説する必要があります。銀行の口座とおなじようなイメージを持ってもらえれば大丈夫です。どこの証券会社で口座を開くかを決めます。

その口座を開くときに、先程のNISAという機能をつけるイメージです。
一般的にNISAの機能がついた口座のことをNISA口座といいます。

NISA口座には以下の3つの種類があります(金融庁HPより)

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ジュニアNISAはお子さんがいる方のみなので今回説明は省きます。

◯NISAとつみたてNISAの違いについて

ダイアモンド・オンラインさんの比較表を借りてみました。

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それぞれの特徴から、一言でどんな人に向いているかを示すと、
NISAはまとまった投資をしたい人向け
つみたてNISAは月々少しずつ投資したい人向けと言えると思います。

2者の最大の違いは年間に使える非課税枠です。
例えば、
マルハニチロの株を購入する場合、単元株(最低購入数)は100株なので

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2,434円 × 100株 = 243,400円 が購入金額となります。
そして、この243,000円が非課税枠として消費されます。

このときそれぞれのNISAで比較すると残りの非課税枠は、

NISA      1,200,000円 − 243,000円 = 957,000円
つみたてNISA   400,000円    −    243,000円 = 157,000円

1回の購入が行われるとその枠は消費してしまうので、
もし、つみたてNISA口座の場合、マルハニチロの他に、1株あたり1570円以上の銘柄を購入すると非課税の枠を超えてしまい、そのはみ出してしまった分の利益や配当金には課税されてしまうことになります。

つみたてNISAで各銘柄を購入しようすると、あっという間に非課税枠を消費してしまいます。株主優待を狙いたいという人や、各企業の株を持ってみたいという人はNISAを選んだほうが選択肢は増えると言えるでしょう。

一方で、つみたてNISAは月々少額で投資をする人に向いていると言われています。非課税枠を月々で計算してみると、

つみたてNISA非課税枠 400,000円 ÷ 12ヶ月 = 33,333円

月33,000円程度購入するとちょうど1年間の非課税枠を使い切れます。
つみたてNISAで投資できるのは、投資信託や一部のETFと呼ばれる商品だけです。先程のように各企業の株を購入することはできません。
ただ、つみたてNISAで購入できる商品は、先ほどの一般銘柄とは違い、単元株(最低購入数)の制限がありません。
つまり、自分の好きな金額で購入することができます。

それぞれ1日で枠を使い切るも、月々に分散して購入することも自由です。

他にも細かいルールはいろいろとありますが、
この部分が2者を区別する最大のポイントと思ったので解説しました。

◯NISAの注意点

①NISAは1人1口座=1つの証券会社しか選べない
②一般NISAとつみたてNISAの併用不可
③損益通算不可
④非課税枠の未使用分の翌年繰越不可

NISAの開設する上での注意点は以上です。まとめると、
①NISAの機能をつけられる口座は1口座だけで、
②1口座に2つのNISA機能(一般・積立)はつけられません。

③NISAは確定申告不要なので、損益通算※もできず、
④年内に使わなかった枠は翌年へ繰り越せません。


※この言葉がわからない人は気にしなくて大丈夫です。

あまり知られていないですが、一般NISA⇔積立NISA間で変更することもできます(変更したい年で投資を行っていないという条件)。
もし途中で変更したいという場合にも対応は可能なので、とりあえず始めてみて様子をみるのも見るのも1つですよ。

◯まとめ

今回はNISAで特に重要なポイントに絞って復習しました。
この基礎知識を踏まえた上で、次回以降で新NISAやロールオーバーについて解説していきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。



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