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日記:23.02.01 芸人至上主義

「popcorn」っていうカフェとかで誰でも映画の上映ができるサービスがあったのだけど、そのサービスを使ってとあるカフェバーで行われた上映会に参加した時、上映会を企画したお姉さんが芸人至上主義の人で、すごく共感したのを覚えている。

「芸人至上主義」って言葉が既にあるものなのかは知らないが、自分は「世の中で一番すごい職業は芸人です」って意味で使っていた。
要は、命を救う医者より、未来を創る科学者より、多くの人を感動させるミュージシャンよりも、どんな職業よりも芸人が偉い!って思っていた、ということだ。
過去形なのは、今は少し変わったからだが、いうて、今もだいぶ高い位に置いている。

だって、人を笑わせるってすごいことだと思うから。
それを職業にしてるってのは、さらにすごいことだ。
面白いのが一番の正義だったので、面白い人への憧れがあったのはもちろんだけど、面白くなくたって、芸人を名乗ってハードルあげている時点で尊敬に値する。

自分が芸人至上主義じゃなくなったのは、映画とか演劇とか詩とかデザインとかその他の現代アート的なものとか、色々見た結果、おもしろは別に芸人の特権じゃないって思ったからだけど、「おもしろ」から絶対に逃げられない状況で生きている芸人はやっぱりすごいと思う。

芸術家は「別に笑わせにいってないし」って逃げができる。
芸人でそれをやる人もいるかもしれないが、それはそれでラーメンズくらいの完成度を求められる気がする。
そもそも、イギリス風のコメディよりも「お笑い」への敬意があるのだ。

昔、デザインの勉強をしていた時に、これってお笑いのやり方じゃんって思うことが多々あった。
映画とか演劇はそもそも派生みたいなところがあるから当然として、
詩とかも、面白い詩を書く人がいる。
ロジックというか、頭の使い方は似ているのだ。
前提が違うだけなのかもしれない。

戦士にはパワーと体力を期待する。
魔法使いには魔法を。
モンクにはスピードアンドパワーを。
そして、芸人には笑いを期待する。

笑うと笑わないの境界線。
同じようなことをやっても笑えないこともある。
それは、面白い時もあるし、面白くないときもある。

私が面白い!って真顔でツイートする時、実際に面白いって思っているのだ。
笑ってなくても「おもしろい」ってことはある。
ただ、堰を切ったように笑ってしまうのが最強だと思う。

面白くなりたいって思ってたけど
それよりも笑ってほしいのかもしれない。

君面白いね!って言われたいんじゃなくて
単純に笑ってほしいのかもしれない。

またゴミみたいな日記になったが
面白くなくてもいいってのは気が楽だ。
芸人じゃなくてよかった。


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