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20億のピザ 2022/06/24

日記

・暑ぃ〜〜〜〜〜。今年は暑くなるのが早すぎる!!

・と思ったけど、もう6月後半か……。じゃあ、まぁ、正常というか、うん……。いつも通りというか……。

・だからって許されると思うな!!! 反省せい!!!!! 時期が時期なら暑くなってもいいなんて言うと思った!!??? 危うく騙されるところだった。天気を操るヤツ、生意気なもんだぜ。


・ネットで大いに話題になっているドミノピザのキャンペーンにまんまと乗っかってしまった。だって、Lサイズを1枚頼めばMサイズ2枚が無料で付いてくるって、そんな素敵なことないじゃん。ピザを安く食べられる手があるなら、たとえ卑しいと罵られようとも絶対に利用したい……。

・ネットではLサイズピザの中で最安のプレーンピザ(何のトッピングもないピザ)を頼めば、2000円でピザを3枚食べられるという一種の"裏技"が拡散されていたのだけど、私は別にプレーンピザなんて食べたくないので普通に好きなやつを頼んだ。なんか、他のピザの踏み台としてプレーンピザを使うのはあまりにも可愛そうじゃないか。彼には彼の矜持があるはず。

・で、ウキウキしながら注文して、玄関の呼び鈴が鳴るのをひたすら待つ。待つ。待つ。お届け目安時間を1時間過ぎ、さらに30分過ぎ……。しかし、これはもう仕方ない。今日は金曜日でただでさえピザ屋は繁盛する日。そこに追い打ちで2枚無料キャンペーンが重なっているのだ。パンクするに決まっている。むしろお得なキャンペーンに釣られてこんな忙しい日に頼んでしまった私が謝罪したい。

・結局注文してから2時間経ってピザはやってきた。ドアを開けた瞬間、配達員さんが平身低頭で頭を下げてきたので、「いや、こっちが悪いんです……。大変な日に頼んじゃってすみません……」とこちらもひたすら謝り返した。少し話を聞いたら、案の定Twitterのせいで店はてんやわんやらしい。これまでないくらい注文が殺到しているとまで言っていた。

・待った分だけピザって熟成されておいしくなるな……。最高。Lサイズって毎回想像の1.2倍デカイ。めちゃくちゃデカい!ともならないし、意外と小さいなともならない。想像の枠を数ミリはみ出す大きさ。


・週末にピザを食べられたから、今週は概ね良い週だったと言えよう。満足だ。



・ハル・クレメントの『20億の針』。まだ中盤までしか読んでいないのだけど、今の時点で面白すぎるから書いておきたい。

・古典SFの名作として名高い作品らしく、異星人の"捕り手"と彼が追う犯罪者"ホシ"が追跡劇の末、地球に墜落するところから始まる。両者はともにアメーバ状の不定形の身体を持ち、宿主に寄生することでその生命を繋ぐ寄生生物だ。"捕り手"は墜落した海の砂浜で遊ぶ少年ボブに寄生して協力を依頼し、"ホシ"の確保のために共に捜査を開始することに。しかし、"ホシ"もまた同じく人間に寄生しており、地球上の人間、20億人全員が容疑者。果たして"捕り手"とボブは"ホシ"を捕らえることができるのか……!?というお話。

・ウルトラマンや寄生獣、電王のイマジンなど、「人間に寄生した生物と人間のバディ」を扱う作品全ての源流。それでいて、読んでいて古さを全く感じない。まっすぐで生真面目な"捕り手"と、活発で好奇心旺盛な15歳のボブは相性抜群のバディだし、自分の友達の中に"ホシ"が潜んでいるかもしれない……というスリリングさは色あせることなく面白い。SF、推理、バディ、ジュブナイルの魅力が全て詰め込まれている。

・後続の作品に触れた後に読むと、"捕り手"が人間の価値観を理解せずに、倫理的な衝突を起こす場面がないのが却って新鮮だ。めちゃくちゃ良識的だし、まず第一に宿主の身体のことを考えてくれる。なんなら、やんちゃなボブに"捕り手"が振り回されて「ちょっと!なんでそんな危ないことすんの!? ビビるからやめてよ!!」と怒るシーンが多くてかわいい。20億人の中からたった1人の犯人を探すというアイデアの面白さもさることながら、このバディの活躍を読むこと自体が楽しい。

・これ、中学生のころとかに読みたかったな〜〜。自分に"捕り手"が寄生したときの妄想が捗ったのに。

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