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嗚呼サンドイッチ 2023/07/22

日記

・夕方4時に起きた。起きるって難しいな。

・起きて日が沈みかけて空がオレンジ色になっていると少し落ち込むけど、夏だとまだ燦々と太陽が輝いていて「これから何でもできるな」と思ってしまう。思うだけで何もしないのに。


・昨日、お高そうなパン屋さんで買ってもらったサンドイッチを食べた。全粒粉のパンにチェダーチーズと複雑な名前の赤いベーコンが挟んである。いかにも良さげなサンドイッチだ。齧りつこうとする直前に、せっかくだから温めて食べようと思い直し、オーブントースターに入れた。このサンドイッチが4時に起きた私の土曜日を輝かせてくれる気がした。

・熱々になったサンドイッチを取り出し、食べ始めて3口目くらいで、なんだか胸に引っかかるものが生まれ始めた。でも、一旦それを見ないようにして食べきる。

・食べきった後で、改めて「そんなでもないな」と思った。

・そんなでも、なかった……。チェダーチーズと真っ赤なベーコンが挟まれた上に、ブラックペッパーまでかかっているのに。パン、全粒粉なのに。期待を上げすぎたとかでもなく、絶対性のある"そんなに"だった。お金持ちの家の小学生が冷蔵庫にある食べ物を目についた順に挟んで作ったような味だった。

・あと、ちゃんと温まっていなくて中心が冷たかった。


・『ハンチバック』と『## NAME ##』を読んだ。どちらも一文目からグッと引き込まれて、そのまま一気に最後まで読み切った。

・すごく良かったから感想とか書きたいけど、もう時間が遅いので別の機会にする。特に『## NAME ##』についてはいろいろ言いたい。今年読んだ本の中でもトップレベルに良かった……。

・純文学作品を読んだ直後って、自分の細かな行動の一つ一つがどこかで誰かに文章化されているような感覚になる。洒落臭いからやめてほしい(脳に頼んでる)。




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