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愕然 2020/12/01

日記

・小林賢太郎がパフォーマーを引退するというニュースが飛び込んできて、本当に一瞬息が止まった。

・ショックではあるんだけど、それが本人にとって最良の選択ならば、一ファンでしかない自分が言えることはなくて、本人の決断をただ尊ぶことしかできない。でも、そう納得してもまだ消化しきれないくらい心にドシンときてしまった。うわーーーもう、カジャラもポツネンも見られないのかーー。そしてなにより生でラーメンズを見られないまま人生を終えるのかーー!!一応、カジャラで二人が並んでいる姿は見られたのでそこまで悔いはないんだけど、ラーメンズとして二人で並んでいる姿も見てみたかった。舞台上での身のこなしや、繊細な手の動きが本当に好きなので、その姿を見られる機会が減ると思うと、やっぱり寂しいなぁ。

・まぁ、創作活動をやめるわけではないそうなので、まだまだ小林賢太郎の作品を目にできそうなのは本当に良かった。

・なんというか、第一報を見た時の衝撃が大きすぎて、それがまだ尾を引いている感じだ。理性の部分ではもう落ち着いているんだけど、感情的な部分がザワザワし続けている。

・とにかく、うるうを観に行けてよかったなぁ。カジャラも毎公演行けていたし。感謝……。

・そういえば、何回も引退と復帰を繰り返すことでおなじみの大仁田厚のファンとかも、毎回愕然として1分くらい身動きが取れなくなったりしているのかな。


・ポン・ジュノ監督の長編デビュー作『ほえる犬は噛まない』を観た。とある団地で犬の迷子が多発するという中規模な事件を機に、妻にバカにされながらも教授を目指す男とか、団地の経理担当として働く女の人生がじんわり描き出されていく。

・めちゃくちゃキャラの強い人物がぞくぞくと登場して、一歩加減を間違えれば狂人になりそうなところをギリギリ普通の人間の中にもある狂気の範疇に留めている、その塩梅がちょうどよかった。いや、普通に狂人も出てくるんだけど、それもどこか自然に受け入れられてしまうような狂いで面白かった。

・教授を目指す男の、人生のうまくいかなさとか、生活の中の細かな苛立ちがリアルで、痛いくらいよく伝わってきた。全体的に、ぬるっと進んでいく作品なので、そこまでの大事件は起こらないんだけど、ずっと最初の温度感を維持できているのがすごい。微熱くらいのほうが登場人物の心情は真に迫ったものとして伝わる気がする。いや、映画論みたいなの知らないから全然適当なんだけど。そういうことありそうじゃない?ないか。

・ポン・ジュノ、長編のデビューでこれを作ったのすごい。勇気。



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