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Hotcake100 2024/08/15

日記

・起きて、ホットケーキを焼いたらかなり綺麗にできた。とにかく弱火でじわじわと焼くことが綺麗な焼色をつけるコツっぽい。

・これまでの人生で焼いたホットケーキの枚数って何枚だろう。1回で3枚くらいは焼けるから、30回でも90枚。さすがにそのくらいは作っている気がする。そうなると少なく見積もっても100枚以上は焼いていると考えて間違いないだろう。それでようやく「弱火で焼くと良い」というコツに気づいたのは遅すぎるかもしれない。15枚目辺りで気づけよ。

・「ホットケーキ」は和製英語で、英語では「パンケーキ」が正しいという話をときたま耳にするけど、そのたびにホットケーキとパンケーキは別物だろ!!と思う。外国で伝わらないのだとしたら、その二つを区別していない英語が悪い。ホットケーキはホットケーキと呼ばせていただく。


・『どですかでん』を観た。ラジオで爆笑問題の太田光がこの映画のワンシーンを一人で再現していて、元はどうなんだろうかと気になったから。

・毎日車掌さんになりきり、自分にしか見えない電車を「どですかでん」と口にしながら走らせる少年。夫を交換しながら暮らす二組の夫婦。足の悪い紳士的な男と、横柄なその妻。浮気性の妻を持ち、実子でない大勢の子どもを育てる男。酒ばかり飲んで仕事をしない父親代わりの男に妊娠させられた少女。廃車に住む物乞いの親子……。戦後間もない日本の、とある貧民街で生きる人々を描く……というおはなし。

・街に住む様々な人に焦点が当てられ、オムニバス形式で映画が進んでいくのだけど、どの話も物悲しい!!! 救いのない悲痛な話が延々続く。特に物乞いの親子の話なんかは徹底的に打ちのめされる。

・でも、そうしてとことん悲劇を煮詰めることで、その中にある滑稽さが浮き彫りになり、俯瞰して見ると喜劇だと認識できるようになってくる。どうしようもないくらい悲しいのだけど、物乞いをして貰ったしめ鯖に中ってもなお空想の家について考え続ける父親と、苦しみながらも「うん、そうだね」と優しく相槌を打つ子どもなんかは悲しすぎて面白い。

・なんか、この映画に出てくる人々の生活から人間讃歌の精神を感じようとか、教訓を得ようとかは一切思う気になれない。ただそういう人たちがいて、そういう生活がある、というだけで、それ以上は何もない気がする。つくづく悲しくて変な映画だ。


・あ、明日歯医者だ。ようやく変なところから生えてきた歯の真相が解明される。「もう何もかも完全に手遅れで、あなたの歯は全部おしまいです」とか言われたらどうしよう。明日から総入れ歯かもしれない。

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