見出し画像

旅行の朝の気分だけ 2021/08/24

日記

・起きた。どこにも行っていなくても、目覚めて最初に見るものがホテルの天井というだけで完全に旅行の朝の気分になる。チェックアウトまでまだ時間あるしもう一眠りしようかなとか、ちょっと外を散歩しようかなとか、いろいろ考えるけど、結局ダラダラするだけでいつの間にか出る時間になる、あの感じ。家から2駅くらいの安ホテルで体験できるなら、もう旅行とかしなくていいかもな。


・昨日の話。

・Amazon Fire TV Stickを持っていったのにリモコンを忘れ、備え付けのテレビのリモコンでも操作できずに一時は完全に詰んだものの、スマホアプリでも操作できると知って窮地を脱することができたのが昨日のハイライトで、それ以外は本当に特筆すべきことがなかった。ただただ「自分、ビジネスホテルで一切ビジネスしてないなぁ」と申し訳なくなるだけの夜を過ごす。

・いや、本当はもっといろいろあったけど、書きづらい話が多い。99.98%くらい省略してる。


・で、今日。チェックアウトをして、特に行くところもなかったので、少し散歩をしてから帰ることにした。ただ、なにも考えず、目的地も決めずに歩いていたせいで、どこで終わればいいのかわからなくなり、結局4時間くらい止まることなくひたすら彷徨い歩き、いつの間にか宿泊していたホテルにまた戻ってきていた。どういう経路を辿ったのかは全くわからないが、たぶんどこかで大きくUターンしたのだと思う。めちゃくちゃに足が痛いし、昨日泳いだせいで肩も痛い。どうしてこんなことに……。

・歩いていたら、交差点の手間に黒山ができていて、人々が口々に「まだかな」とか言っている場面に遭遇した。なんだろうと思って首を傾げていたら、通りすがりのおじさんが急に「ブルーインパルス、ブルーインパルスだよ」と話しかけてきて、どうやらパラリンピックの開花式の余興として飛ぶブルーインパルスを絶好のスポットで見ようとみんなが集まっているらしいことがわかった。なるほど。今日がパラリンピックの開会式であることは意識していたが、またブルーインパルスが飛ぶとは知らなかった。おじさん、ありがとう。

・私も少し見たい気持ちはあったが、歩みを止めると全ての疲労が一気に身体全体へ広がって爆発四散する可能性があったので、歩きながらたまに上空を気にする程度のとどめておくことに。それから10分くらいしたころに、なんの前触れもなく、突然どこかからジェットエンジンの音が響いてきて、ぱっと空を見たら、ちょうど自分の真上を5機のブルーインパルスが飛び去っていった。

画像1

・突然のことだったから、急いでカメラをかまえても去った後に残された、ひやむぎのレアなやつみたいなスモークしか捉えることができなかった。いやー、びっくりした。結構真剣に心臓がギュッと縮んだ。一瞬、開戦した可能性すら頭をよぎるくらい急だったな。

・少し経って、「ブルーインパルス見た?」と立て続けに2人から電話がきた。2人とも私がどこにいるかなんて知らないはずなのに、なぜそんなことを電話してまで私に聞いてきたんだろう。この企画を立案した人だと思われてるのかな。


・家に着き、お風呂に入ってベッドに倒れ込み、そのまま気絶するように寝てしまった。起きたら、パラリンピックの開会式はもう後半で、布袋寅泰がデコトラに乗ってキル・ビルのテーマ曲をギターでかき鳴らしていた。夢でも見られないくらい、夢みたいな光景。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?