見出し画像

1号客 2022/01/28

日記

・6時に起きた。昨日の夜友達から「明日の朝オープンするスーパーの1号客になろう」と誘われたからだ。そんなことするわけないだろと思いつつも、ちゃんと6時に目覚ましをセットして起きてしまった。自分って一体なんなんだろうな。

・まだ日も出きっていない冬の寒い道を歩く。開店の30分ほど前にお目当てのスーパーに着いたけど、もちろん誰もおらず余裕の一番乗りだった。特にすることもなかったので、開店まで入り口で待つことにした。ガラス張りなので店内で準備をする人の姿がよく見える。それはつまり、並んでいる私たちの姿も見られるということだ。誰も見るな!!と祈りつつ、ただお店の前で駄弁っているだけで並んだりしてるわけじゃないですよ?という顔を作る。

・たまに開いていないのに気づかず普通に入ろうとする人がいたのでそのたびに少し焦った。そういう場合「あの、並んでるんですけど?」とか言っていいのかな。殴られるかな。

・開店10分前になって店員さんたちがお店の外観の写真を撮ったり、「OPEN!」と書かれたのぼりを用意したり、にわかに開店の装いを見せてきた。あぁ〜もう少しでようやく帰れるなとか思っていたら、1人の女性がさも当然のように店内へと入っていき、少しして出てきた。え、もしかしてもう開店してる? 準備が早く済んだからフライングでオープンした?

・そんなまさかね……などと言い合いながら自動ドアの前に立ったら普通に開いて入店できたし、「あ、このお店の2人目3人目のお客様ですよ!」と店員さんに声をかけられた。我々は見事に1号客の称号を逃したのである(称号でもないだろ) 。

・オープンしたてホヤホヤのスーパーで朝ごはんを買い、レジを通している間「結局私たちって、最後の最後に失敗して一番の座を逃すだけの人生を送るんだろうな……」と考えてしまって本当に悲しくなった。こんなことですら一番をとれないんだったらもう今後どんなことも無理だよ。

・早速今年イチ無駄な時間を過ごしてしまった。後りの11ヶ月では絶対にこんな時間を作らない。ここに固く誓う。


・帰ってバチバチに寝てしまった。

・おしまいの日

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?