見出し画像

AIのはてでぼくら 2021/10/04

日記

・『ドロステのはてで僕ら』を観た。

・「2分前の過去」が見えるテレビと「2分後の未来」が見えるテレビを巡って起こる、小さな騒動を描いた作品で、サマータイムマシン・ブルースのヨーロッパ企画が作っている。

・テレビに映った2分先の未来を見たからには、2分後に同じことをテレビの前でやる必要があって、そしたら2分前の自分がそれを受け取ってまた2分後に行動して……と文章で書いているとわけがわからなくなるくらい、設定と構造はガチガチのSFだし、タイムループも起きているんだけど、作品全体の雰囲気はのほほんとしてるのが面白かった。「子供が観るはじめてのSF」とかにもちょうどよさそうな感じ。途中からはさらに話が入り組みはじめて、どんどんワクワクするSFになっていくのも良い。ちょっと間の抜けた感じとSFのワクワク感、どっちも併せ持っているのがすごい。

・あと、全編ワンカット風の撮影もどうなっているのか全くわからなくて、観終わった後にネットで撮影法を調べてしまった。序盤のほうはなんとなく「あぁこうやってるのね」と予想がついたのだけど、途中からイリュージョンの域に達し始めて、?で頭がいっぱいだった。常人ならこの話を思いついても、どう撮影すればいいのかわからなくて実行には移せないだろう。めちゃくちゃ天才。



・「AIのべりすと」という、自動で小説を執筆してくれるAIが話題になっていたので私も使ってみた。

・遥か前に書いて、途中で放置してあったワヒロの二次創作的なものを突っ込んで、その続きを自動で生成してもらったら、ここに載せられないくらいのゴリッゴリのBLになっていって焦った。AIに執筆させるボタンを1回押すごとに、3行ずつ文章が生成されるのだけど、2回目からちょっと雲行きが怪しくなりはじめ、5回目くらいでガチガチの濡れ場に突入した。AIってドスケベなのか?

・話の展開はそんな感じなのに、セリフ部分はちゃんと元の文の口調に合っていて、関係性なども反映されているため、本当に読んじゃいけないものを読んでいる気分になってくる。というか、実際に読んじゃいけないものになっていっている。Twitterとかになんの注意書きもせずに上げたら確実にブチ切れられるだろう。

・そんでもって文章が私より全然上手い。完全に負けた。でも、不思議と悔しさは感じない。むしろ、「続きを書いてくれてありがとう」とさえ思っている。白旗です。

・このすごさを共有したいから誰かに読んでほしいけど、内容が内容なので外に出せないな。惜しい。


・なんとなくSFっぽいものに溢れた1日だったな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?