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おみやげのある木曜日 2021/03/25

日記

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・It's me 齧られMario!

・父親が職場の人もらったユニバーサルスタジオのおみやげがクッキーにマグカップにでかいバスタオルにとやたら豪華だったので、自分に贈られたわけでもないのにウキウキしてしまった。USJかぁ。いいな。行きたい。なんで誘ってくれなかったんだろう(A. 知り合いじゃないから)。

・おみやげは良い。たまに「いらないお土産ランキング」なんてものが発表されているけれど、貰えるものは全て貰いたい私からすると全てのおみやげは等しく尊い。いらないとかいるとかで区分けしてしまうこと自体が無粋だ。よくわかんないストラップとか、絵馬とか、ペナントとか、全部ほしい。なんなら自分に贈られたものでなくても「おみやげ」と呼ばれるものなら欲しい。早くこの忌々しい状況が明けて、旅行にバンバン行けるようになったら、おみやげ予算を全て私に割いて、スーツケースの荷物を全ておみやげに入れ替えてもまだ収まりきらないほどのおみやげをくれ。お返しはしない(絶対に)。

・人生で初めて「おみやげ」を貰った相手はたぶん父親だ。ごく普通の日の仕事終わりにどこかでお菓子を買ってきてくれたり、おもちゃを買ってきてくれたり。もちろん、毎日おみやげがあるわけではなかったが、父が玄関のドアを開けて仕事かばん以外のものを手に持っていると、いつもはそんなことしないのに、一目散に玄関まで駆けていきお出迎えをして、半透明でぼんやりとしか中身が見えない神秘的なビニール袋にじっと目をやった。誰かが旅行に行かないと貰えない今と違って、ごく普通の日に貰えていたのだから、頻度としては昔のほうがよくおみやげを手にしていたはずだが、その頃のほうがおみやげの非日常性は高かった。


・1月、2月は心身的に不調だったわけでもないのに文字を目で追うのが難しくて全然本が読めなかった。3月に入ったら急に回復したけど、一体なんだったんだろう。単に読む気が起きなかっただけかな。

・その遅れを取り戻すかのように、ここ2週間くらいは身体が妙に本を欲している。最近読んだ本は『超動く家にて』『野の医者は笑う 心の治療とはなにか』『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』『死ぬまでに行きたい海』など。なるべく感想をつけるようにしたいんだけど、本の感想ってどうすればいいのかわからないんだよな。練習でいま挙げた4冊の感想をちょっと書いてみよう。

・『超動く家にて』 ……えーーーー、SF短編集で1つ1つの話がかなり短い。短い割にその内容はどれも異常なほど濃く、1番手に載っている『トランジスタ技術の圧縮 』は広告ページが多く、分厚いことで有名な雑誌「トランジスタ技術」の広告をどれだけ素早く、綺麗に取り除き、厚みを圧縮できるかが競技にまでなっている世界の話だ。こういうバカバカしい話がある一方で、本格的なミステリーもあり、胸にさざ波がたつような話もありと、バラエティに富んだ短編たちが1冊に詰まっている。私が1番気に入っているのは、推理小説を書く上でのルール「ヴァン・ダインの二十則」を破れない世界で殺人を犯した男の話 『法則』かな。世にも奇妙な物語やブラックミラーが好きな人にはおすすめだと思う。

・『野の医者は笑う 心の治療とはなにか』……えーーーーーーーー、あーーーーーーー、えーーーーーー、すごい面白かったやつだ。臨床心理学者である著者が、沖縄の怪しい民間医療の世界に飛び込み、自ら治療を受け、「野の医者」の話を聞くことで、臨床心理学とはなにか、心の治療とはなにかを問うノンフィクション本。これじゃあただのあらすじだな。うーーーーん感想、感想。とにかく面白かったっす。

・『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』……これは〜〜〜〜〜オードリーの若林の本〜〜〜〜〜〜。面白くて、ほとんど1日で読んでしまった。キューバやモンゴリを巡る旅行記でありながらも、旅行記特有の「ハプニングを楽しんじゃうぞ」みたいな感じがそこまでなくて、嫌なことが起きるたびにちゃんと怒ってちゃんとダルがっていたので新鮮だった。現代の新自由主義や資本主義とはなんなのかを考えるといのが1つテーマになっていて、そこの部分の感想を本当は書かなきゃいけないんだけど、難しいので書けない。とにかく旅行いきたい。

・『死ぬまでに行きたい海』……さっき読み終わった。面白かった。岸本佐知子のエッセイは中学生のころにたまたま本屋で見つけて読んでみたら、これまでに読んだどのエッセイよりも不思議で面白くて、一時期は岸本佐知子のエッセイばかりを繰り返し読んでいた。この本も上のとおなじように旅行記……とまでいくのかわからないけど、お出かけ心をくすぐる本で、旅行に行きたくなりすぎてウズウズしている。殺してくれ〜〜〜〜〜〜。


・練習とは言え、どれもカス以下の感想だな。なにも考えずにぼけっと読んでいるから感想力が一向に高まらない。良い感想って、作品と個人的なこととを上手いことつなげているものだけど、あれどうやってやるんだろう。本の感想から自然に自分の考えを述べたり、自分の体験を語ったり……。あれがやりたいんだよなぁ。





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