見出し画像

オッペン 江南スタイル 2024/03/29

日記

・友人と『オッペンハイマー』をIMAXで観てきた。IMAXの鑑賞料金は通常よりも700円くらい高いことを失念していて、チケットを買う時にグギギ……となってしまった。

・第二次世界大戦下のアメリカ。物理学者のオッペンハイマーがいかにして「原爆の父」と呼ばれるに至ったのか、そして戦後なぜ彼は公職から追放されたのか……というおはなし。

・まず……変な映画すぎる!!! 時間軸が複数ある上、時系列もあっちこっちに飛ぶし、シーンの繋ぎ方や音楽の使い方もこれまでの映画では観たことがない。3時間ずっと回想シーンを観ているようだった。登場人物が異様に多いのに誰がどんな人間なのかほぼ説明がなく、今のシーンが西暦何年なのかの説明もない。正直に言うと難しい!!! バカだと思われてもいいから声を大にして言いたい。難しい!!! でも、面白い!!! 面白いし、怖い。

・科学者と戦争の関係を描くときって、「戦争に"巻き込まれていく"」とか「研究が"利用された"」とか、科学者が受動的に戦争へ関与していく形をとることが多い気がするのだけど、オッペンハイマーはかなり前のめりに戦争と政治に関わっていくのが新鮮だった。科学者は無垢な存在で、一度研究を始めたらその性として止まることができない、みたいなパブリックイメージを自分も抱いていたので、進んで人の命を奪いに行くオッペンハイマーの姿は恐ろしかった。後先考えずに大量破壊兵器を生み出したのではなく、後も先も考えた上で大量破壊兵器を生み出したことが怖いんだよな。そこには明確な殺意があったと思うから。

・原作本を読んでからもう一度観に行きたいな……。さすがに1回だと理解が追いつかない部分が多かった。なんでクリストファー・ノーランは時間をいじらないと気が済まないんだ。誰か彼を普通に時間が進む世界へ連れ戻してあげてほしい。心配になる。


・3時間もある映画を昼から観ると完全に一日潰れるな……。家に帰ってからオッペンハイマー疲れで寝てしまった。

・それにしても、9月にロサンゼルスへ行ったとき大々的に宣伝されていたオッペンハイマーを今になって観ているのは変な気分だな。あのときは日本公開さえ危ぶまれていた……。

・よくわからない場所に出されていた広告看板の写真があった。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?