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日本酒とワインについて考える

冒頭の写真、何だかお分かりの方がいれば、素直にすごいと拍手します。

これは、フランス、ブルゴーニュのブドウ畑の写真です。

正確に言えば、4月6日のブドウ畑の早朝の写真です。

何をやっているか、お判りでしょうか?

実はこの日、寒波が襲来し、遅霜がブドウ畑を襲いました。

4月に入り、早い品種では、ブドウの芽吹きのシーズンを迎えています。そんな時期にマイナス3度とかの寒波が来れば、若い芽は、枯れてしまう運命に会います。

それを避けるために、多くのブドウ農家では、巨大な蝋燭をブドウ畑の畝において、暖を取ります。それが冒頭の写真になる訳です。

数メートルおきに小さなドラム缶ほどの蝋燭を入れるバケツ?をおいて、火を焚きます。地球温暖化防止とは真逆の光景が広がっています。

地区によっては、今年のブドウ収穫は、ゼロに近いそうです。


世界的に知られるワイン、例えば、ロマネコンテは、1本200万円の値が付いていますが、このロマネコンテを作るブドウ畑とは、道ひと離れた隣の畑では、1本が10万円を下回る価格で販売されています。

まあ、ワイン1本が10万円、普通の価格でいうと、ありえない価格ですが、ロマネコンテに比べたら、格安の価格設定です。

しかも、道1本隔てただけですよ。

じゃあ、何が違うのか?


道1本隔てているだけなので、天気、降水量は変わらないでしょう。

一番は、目に見えない、地層の構成です。

そしてもう一つは、風?


例えば、公園でも早く咲く桜の木がある一方、遅咲きの桜の気もあります。

ほんの数メートル違うだけなのですが、何か自然条件が異なるから、生まれる現象だと思います。

これが、ブドウに与える影響だと考えると・・・

というのが、100倍にもなる、価格差を生む原因になります。


1ビン、100万円のワインがある一方で、日本酒はせいぜい、数万円です。

これは、ワインの品質が原料によるところの大きさを表しています。

もちろん、日本酒も原料のコメの品質が重要ですが、それ以上に、蔵人の技や水、麹などが大きく旨さにつながっています。

これが、日本酒が高価にならないりゆうでもあります。

ブルゴーニュに限らず、世界各国でワイン作りに取り組む日本人が多くいます。

「美味しいいワインを届けたい」そんな思いに、少しでもお役に立てればと思いった、今回の写真です。



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