23 美しく生きるということ 赤塚さんへ

赤塚さん
急に寒くなってきました。赤塚さんが日本へ帰られる頃は、少し季節が進んでいることでしょうね。暑い国からですから、どうか帰られたあとは、風邪をひかないでくださいね。

赤塚さんは、書いておられたみたいに、赤塚さんが連れて行ってくださったイスラエルのどのときも、ベングリオンさんの家へ連れて行ってくださいました。とってもうれしい思い出です。
ベングリオンさんは、お茶の水博士にそっくりで、そうそう、逆立ちされた像があって、選挙にも逆立ちの写真が使われたと伺いました。海辺で上手に頭をつけて逆立ちされている写真も素敵でした。70歳をすぎてから、逆立ちができるようになられたそうですね。
私は、そんなベングリオンさんのお部屋も像もそして、もちろんベングリオンさんも大好きになりました。
そして美しいなあって心から思いました。
本当に大切なものは、きっととても美しいのです。

昨日は、金 泰昌(キム・テチャン)さんのお話を伺うことができました。90歳とはとても思えないお元気なご様子で、お話にすっかり夢中になりました。
先生は、アメリカや韓国や世界のあちこちの大学の教授を勤められて、日本では東京大学で教えておられて、今も客員教授を勤めてられます。
フランス語も英語も韓国語も日本語もお話されるのですが、私たちには決して難しい言葉でお話されなくて、村上先生や糸川先生と同じことを、お話してくださいました。
その中で、人は亡くなるときに、何も持っていくことはできないけれど、美しい魂を持っていけるのではないかと話されました。その美しいということはどんなことかなあと思っていたのだけど、たとえば、あるときに、先生はお役所で順番を待っておられたそうです。そこに、職員の方が、順番を待っているおひとりおひとりにていねいに用事を尋ねられて、そして、用紙を用意されたり、調べごとをされたそうです。「できるかぎり待たせないようにしてくださって、そこの市役所はとても美しいですね」とおっしゃいました。
小松を美しいまちにと思われてのお話でした。
そして、美しい国日本のお話をしてくださったのです。私は国を超えた金先生のお話に心から感激しました。そして、赤塚さんのお友達に安倍晋三さんの奥様がおられますが、侍の心を持たれた方として、安倍晋三さんのお名前をあげておられました。

私は金先生のお話をうかがって、優しいことは強くそして美しいことだとも思いました。

私は前の回で、ケニアの方が、自分や自分の国に誇りを持つ姿もまたとても美しい姿だと思ったと書きました。
そこは、サムシング・グレートというか、私たちの本質から外れない姿だからなのかもしれません。

赤塚さんが書いてくださいました。
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「ベングリオンの寝室を見てくださいね。
 寝る前にそろえたスリッパがそのままにしてありますから」と一言いうのです。
きっとベングリオンは、明日も祖国のために働こうと願い、聖書を読み、祈って眠ったはずです。
でも、朝、目が覚めることはありませんでした。
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決して豪華ではないつつましいけれど、とても美しい(心のこもった生活をしておられる)お部屋に、スリッパがきれいに並べてありました。ベングリオンさんの確かに生きておられた姿がそこにまるであるような感じがしました。とても心に残って、一枚の写真のように思い出すことができます。赤塚さん連れて行ってくださって、本当にありがとうございました。
夕日も朝日も美しかったなあ。何か細胞が砂つぶ一つずつを思い出すような気持ちがしています。

美しい生き方はどんな生き方か、ずっと考えていきたいです。

赤塚さん、またね。   赤塚さんがイスラエルに行ってくださるおかげで、心がイスラウエルに飛んでいきます。
 かつこ

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