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「CUBE」2023年2月10日の日記

今日も今日とて。


昼にモスバーガーを食べた。
母親と車に買いに行った帰りに、友人の姿を見かけたのですぐにLINEをして確かめた。どうやらコンビニに行っていたらしい。
最近、仲のいい友人が近くに住んでいることのありがたみをひしひしと感じている。大学生になって、小学生の時から仲良くしている人が未だにすぐに会える距離にいるのって本当に恵まれていることだと思う。もっと頻繁に会った方がいいのかもしれない。今度家に行く約束をした。

家に帰り、モスバーガーを食べた。とびきりチーズというやつを食べたが、これは美味い。美味いが、綺麗に食べることは不可能だったので、諦めて口周りをべちゃべちゃにしながら食べた。


映画の「CUBE 一度入ったら最後」を見たので感想を書いていく。ちなみに、めちゃくちゃネタバレありです。


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・目的もなく、法則性もわからず、ただ進めば出られる「かもしれない」という希望や、進めば何か分かる「かもしれない」という期待がどんどんと人間を狂わせていく感じはかなり面白かった。箱の部屋という無機質な空間が恐怖感を加速させており、箱の部屋がどういうものか説明されていないからこそ、何が起こるか分からないという緊迫感もあった。

・こういった、目的や設定が明かされずにずっと物語が進行していくのがかなり斬新な気がして今までに見たことがなかった。この映画はいわゆる「デスゲーム系」に分類されると思うのだけど、デスゲーム系にありがちな支配者の存在とか運営側の存在とかを全く描いていなかった。

・登場人物の過去とかも序盤からほとんど明かされず、明かされないまま物語から離脱していくので、そういった別れの場面にはイマイチ乗り切れない感じはあった。
主人公や子どもはその人物の背景が多少描かれていたが、どこかとってつけたような感じもあって、もう少し登場人物間の会話の中で人物の背景を描いても良かったのかなと思う。
にしてもこの映画、人物間の交流が全然描かれないんだよな。物語の進行とともに絆が深まっていったり、憎しみが生まれたりする流れは一応あるのだが、人物間の交流があんまり描けてないせいで感情が乗っていかない。

・もしかしたら、越智をサイコパス的な設定にしたのも、人物同士の憎しみがあまり描けなかった故に無理やりサイコキラーにするしかなかったのかもしれないと思った。
越智がサイコパス的な存在になるの、「閉鎖空間と同じことの繰り返しで気が狂った」というよりも、「元々気狂いだったのがストレスで浮かび上がってきた」という方が正確で、私はむしろ前者の方で越智という人間を扱う方が良かったんじゃないかなと思う。その後の越智の語り(個人が悪いのか社会が悪いのかという部分)も私には余計に感じられた。そんな社会的なメッセージ、この映画にはいらないんじゃないか。むしろこの映画はその社会的な部分からはかけ離れた場所で淡々と起こる恐怖感が味なのであって、そこに社会的なメッセージを加えてしまうと少しブレてしまうような気もした。

・冒頭に出てきた死体がいい装置として働いていたな。冒頭で観客を引き込む役割を果たしながら、箱の部屋の恐怖感も説明し、さらに部屋が動いているという次の展開をサポートする役割としても働いている。この使い方はうまい。

・井出がすぐに死んでしまったのは驚いた。
もう少しバックグラウンドが明かされてから死ぬと思っていたのだけど。手がかりを掴むまではずっと主導権を握って進んでいたから、何か知っていそうな感じもあったし、腕の傷とかも何か意味があるのかもと思っていたのだが、急いでいる理由も全然明かされないまま死んでしまった(瀕死の妻がいるため、焦っているという設定らしいが、映画内ではなんとなくしか説明されない)。結局物語の序盤で先導していたのも、ただの脳筋で急いでいるだけだった。
なんか、先輩感というか、経験者感もあったからなんとなく他の登場人物よりもかなり長い間箱の中で彷徨っていた人物なのかと予想していたが(その方が面白くない?)、違ったみたい。あの感じだと長くても1日早く行動していたくらいか。
トラップがあるということを知っていたから、井出は主人公たちに出会う前に違う人と行動を共にしていて、トラップによって共に行動していた者が死んだりしたのかなと思っていたけど、それも全く描かれなかった。
てっきり井出が主人公たちや観客に対してどういう状況か説明する役割を担っているのかと思ったけど、全然そうではないままに井出が退場してしまったので、結局何も明かされないままだった。

・このシンプルな設定を広げずにずっと進めるのは凄いな。私だったら、もっと背景とか設定とかを説明しちゃいたいと思ってしまう(例えば、全体を監視するゲームマスター的な存在とか、運営している組織の存在とかを描く)ところだけど、この映画はそれを全くしていない。そのせいか、異質感や不気味さが映画を通してずっと漂っていた。

・最後まで見たのだけど、流石に説明不足感は否めないな〜。女性役が内通者的な感じなのはある程度予想していたけど、主人公である後藤が最後に立ち上がったのも、映画だけを見ると全く説明がつかないし、脱出した(?)子どもが最後どうなったのかはまあ明かさなくても良いかもしれないが、そのまま元いた世界に戻ったという説明だと流石に現実感がないような気がする。
最後、無理やり子どもの成長に繋げようとしていたところはあまり好みでは無かった。この映画の内容で、あの最後の終わり方で、成長して脱出できた、みたいな終わり方にはイマイチ納得できない。
原作だと最後は全員死ぬみたいですね。でもこの映画だとそれでいいんだよな。というかそうじゃないと背景を説明していない分納得できないような気もしている。

・あと、途中で箱の色が登場人物の心情によって変わったり、それによってトラップが生まれたりする場面もあったのだけど、結局それも回収されずに終わったな。


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揚げ餅を食べた。これ、無限に食べれるくらい美味しいのだが、油で揚げているので確実に早死にする味がする。最高。


私はどうやら「あらすじ」のイントネーションがおかしいらしく、最近家族からたびたび指摘されている。一昨日も指摘され、今日も指摘された。
でも家族って割と同じようなイントネーションになりがちなのに、私だけなぜ変なんだ?誰かから移ったのだろうが、心当たりもない。
普通だったらそのまま「あ→ら→す→じ→」らしいが、私の場合は「あ→ら↗︎す→じ→」で「ら」の音を上げる感じ。「巻き寿司」と同じイントネーション。みんなはどう?

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