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「劇場版PSYCHO-PASSの感想、とんこつQ&A」2023年5月15日の日記

大学でゼミがあったので午前中から大学に行ってきた。

ゼミも終わり、大学の図書館で時間を潰す。
しばらく棚をうろうろしながら、一冊だけ手に取って席へ。


今村夏子「とんこつQ&A」を読んだ。
最初の15ページくらいを読んでもう好きだと確信できたので、読むか迷っている人は最初だけでも読むと良い。短編なので入りが面白いと思えればあっという間に読み終わるし。
接客の時にメモを読まないと声を出せない女性という設定がなんともおかしく、可愛らしい。そして、その女性を取り巻く環境もなんて微笑ましいことか、と思いながら読んでいたのだが、新しいバイトが入ってきたあたりから何やら違和感が生じ始める。その辺りからの物語の崩し方とか、徐々に不穏になっていく空気感がめちゃくちゃ面白かった。


その後は大きい駅に行って弟と合流し、ケーキバイキングに行くことになった。
しばらく前から弟がケーキバイキングに行ってみたいということを言っていたのだが、昨日の夜に行こうという流れになったのであった。
ケーキバイキングは女性比率が非常に高く、男でさらに兄弟なんて人間はいなかったが、席に着いてしまえば気にならなかった。

私は綺麗に盛り付けることができなかったので、比較的綺麗に盛り付けていた弟のやつを撮った。

ケーキを大量に食べられるというのはやはり良いな。
ケーキの他にもアイスやカレー、ポテトなども食べることができたので、甘さに飽きたらそれも食べた。
カレーを少し食べてみたら物凄く辛くて、「これは周りが甘いものばかりだから敢えて辛くしているんだ!良い工夫だな!」と弟に言ったら、私のカレーを一口食べた弟に「全然辛くないやん(笑)」と言われた。シンプルに私が辛いもの苦手だっただけか。

あと、カレーを食べた後にこのケーキを食べたら、幼稚園の時によく弁当に入っていたグラタンにめちゃくちゃ味が似ていた。びっくりして弟にも勧めてみると、弟も全く同じ感想を持ったようで、2人で笑った。

徐々に甘さの限界とお腹の限界が近づいてきて、最後の方は試練のようになったところで時間となった。もっと早めに限界がくると思っていたのだが、意外と時間いっぱいまで食べていたな。

店を出たあとは少しだけ服を見て、弟とは別れた。私はこれから映画を見るのだ。
レイトショーで見ようと思っていたのだが、まだあと4時間くらい時間があった。


とりあえず漫画喫茶に行くことに。
「僕の心のヤバいやつ」「働かないふたり」
「いじらないで長瀞さん」「ちはやふる」などを読んだ。どれも面白かった。
「僕の心のヤバいやつ」に関しては毎回「フォーーー!!!」となってしまう。最新巻も凄かったね。
「ちはやふる」はアニメの続きから読み始めたが、やっぱり面白い。まだ30巻までしか読めていないのでまた読みに行こう。

3時間くらい漫画喫茶で過ごしたあとは駅をぶらぶらとした。

見るぞ!

レイトショーだと本当に人が少ないので良いな。値段安いのに人が少ないなんて最高か?

見終わった感想としては、めちゃくちゃ面白かったです。2期と3期の間の話になるのだが、3期でひたすら隠されていた部分がようやくちゃんと描かれていてスッキリした。新主人公は個人的にそこまで好きになれなかったのだが、映画を観た後だとまた印象が少し違って見えるかも。3期まで全部繋がっているのよね。

以下はネタバレありです。





まずはやっぱりあの人物の死が1番衝撃的だったな。前半からやけに出番が多いし、やけにカッコよく描かれてるなと思ったんだよ!

常守朱と狡噛の絡みをもう一度見せたいという作り手の意識があったと思うのだが、かなり自然な形で合流したんじゃないだろうか。説得力もかなり高くて、色々と制限がある中で違和感が無かったのが凄い。

全体的にさりげないファンサービスが多かった印象。まあ、私がこの作品のファンゆえに過剰に反応している部分はあるだろうけど。
常守と狡噛の組み合わせや、宜野座と狡噛の組み合わせは誰もが見たがっていたであろうが、個人的には雑賀先生と狡噛の組み合わせとか、宜野座と花城フレデリカの組み合わせがもう一度見れたことにかなりグッときた。

今作品では須郷さんもめちゃくちゃ活躍してたな(須郷徹平だけ「さん」をつけてしまっているが、「須郷さん」というのが1番しっくりくる)。
正直、アニメを通して見た限りでは、気付いたら1係に合流していたくらいの立ち位置だったような気がするが、映画ではかなり活躍していたように思う。めちゃくちゃカッコよかった。PSYCHO-PASSの中でもかなり好きなキャラクターかも。

霜月監視官も相変わらずで面白かった。今回は結構活躍どころもあったんじゃないか?
彼女の毒舌や自己保身はもはやギャグになっている感があって、少し重苦しい雰囲気のあるこの作品の良い緩衝材としても働いている。彼女はアニメの中でもシビュラの都合よく動く駒のような存在として描かれることが多かったが、作品を俯瞰しても、作品の雰囲気を和らげる1つの駒として働いているような気がする。彼女が出てきて毒舌を言うと一旦場がフラットになる感覚があって、主人公には絶対なれないんだけど、この作品の中でも唯一無二すぎるキャラクターだと思う。一周回って好きになってきたかも。嘘です。

映画の中で、宜野座と狡噛が「俺たちのせいで常守を公安に縛り付けてしまった」的なことを言っていたが(セリフとかはちゃんと覚えてない)、本当にそうだよ、と思った。それが良いとか悪いとかはともかくとして、多分君たちがいなかったら常守朱の人生は本当に全然違っていただろう。

結局最後の場面で常守は自分の正義を守るために自分の手を黒く染めるわけだが、この流れは1期ともよく似ている。
自分の正義を貫くためには自分が加害者にならなければいけなかったというなんとも残酷な終わり方はやっぱり1期に似ていて、狡噛と常守の立場だけ逆転したような形になっている。
もしかして常守の撃った銃が狡噛が槙島を撃った時の銃と同じモデルだったりしない?全然覚えてないんだけど、もし同じだったら1期との対比を意識して作られていたという大きな根拠になる。

本当に最後の方で、狡噛が「いつか(常守を)迎えに行くからな」と言っていたが、あのセリフだけイマイチよく分からない。
常守は自分自身がシビュラシステムによって裁けず(さらにそれを公の場で行い、市民たちにも認知させる)、法でしか裁けない存在となることで法務局を存続させ、シビュラシステムのみが統治する社会になることを逃れた。常守をあそこから出そうと思ったら、シビュラシステムのみが統治する社会にして、サイコパスがクリア=罪が無い社会にするしかないのだが、常守はそれを望んでいない。常守の理想とする「法の社会」に近づければ近づけるほど、常守のした行為は罪となっていくわけで、そこが救いようのないあの結末だと認識しているのだが、狡噛は何をしようとしているんだ?それとも迎えに行くというのがあそこから出すということではないのか?分かる人いたらコメントください。

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