「リビングに集まって眠る」2024年8月11日の日記

一昨日から、エアコンの効いているリビングで寝ている。実家にはエアコンが一台しかなく、夏になると暑さに耐えきれなくなった人から順にリビングにやってきて、リビングで寝るようになる。光に集まってくる虫みたいにリビングに寄ってきて、それぞれ布団を広げたり、タオルケットを下に敷いたり、洗濯物の山を枕にしたりする。これまで出会ってきた人の中でそういう家庭は無く、大抵の場合は一部屋に一台エアコンがあり、毎日自分の部屋で寝るらしい。私には自分の部屋というものすら無かった。生まれたときからその調子だから、それが嫌だと思うこともないくらい慣れてしまっていた。

そんな感じで、少し腰を痛めつつも起床。同じ部屋で寝ていた弟はまだぐっすりで、けれど弟はよっぽどのことがない限り物音で起きたりはしないので、あまり気にすることもなく、一昨日の晩ご飯の残りをレンジで温めて食べた。


『地面師たち』を全部見終わった。面白すぎ。真似したくなる台詞とか口調とかも多くて、何かあるたびに真似をしては弟にツッコまれたり逆に弟にツッコんだりしていた。ストーリーとしては結構シンプルで、かなり王道な感じもするのだが、テンポも良いしキャラクターも良い。終わり方も、終わらせすぎない感じで好みだった。


夕方頃、少し部屋が暗くなってきて電気をつけようかとスイッチに手を伸ばした時に、母親がリビングで寝ていることに気がつき、伸ばしていた手を降ろした。少し暗いなと思いつつも本を読んだ。

晩ご飯を作っていると、家の外で花火の音が聞こえた。私の実家では、少し離れた位置に球場があり、時々花火を見ることができる。火を消してベランダに出て、しばらく花火を見ていた。父親が来た瞬間に花火が終わったから、冗談で父親に文句を言った。

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