「いつかこの傷も癒えるか見慣れる」2024年8月2日の日記

昨日の日記で、「家族のために働けるのは素晴らしい」みたいなことを書いたけど、ちゃんと本当のことを書くと、「不思議」とか「恐ろしい」という気持ちの方が強い。もちろん、素晴らしいと感じている自分もいるんだけど、それよりも畏怖の気持ちの方が強い。頭の表層だけを使って文章を書いていると、つい穏当で適当な言葉を使ってしまいがちだけど、安易に言葉を吐かずに、できるだけ自分の気持ちに近い言葉を使いたい。できる時だけでもいいから。今はできる時だから。


仕事。それなりに肉体労働で、暑い中の作業もあって、毎日新しく覚えることがあるけれど、今のところはそこまで苦に思わずに働けている。今の部署は人間関係が凄く良くて、いい人たちばかりなので、やっていけそうではある。一人で作業している自分の姿はまだ全然イメージできていないけれど......。


人間関係が上手くできているな、と思った瞬間に、ふと『コンビニ人間』の古倉さんのことを思い出してヒヤリとする。あの小説の終盤には、自分では色々なことが上手くやれていると思っていても、周りから見るとそうではない、そしてそのことに自分で気がついていない恐ろしさが描かれる。あの場面のようなことが、いつか自分にも起こるのではないかという恐怖が、「上手くいってる!」という自信の中にずっと潜んでいる。私が初めて『コンビニ人間』を読んだのは高校生の時で、その時は奇妙だとか気持ち悪いだとか思っていた古倉さんのことが、読み返すたびに身近に感じるようになっている。


仕事が終わり、仕事着のまま風呂場へ。最近は汗をかきすぎているので、そのまま風呂場に向かっちゃう。寮は基本的にいつでも風呂に入れるので、かなり助かっている。

服を脱ぐと、右足の膝辺りに痣がたくさんできていた。小指の爪くらいの大きさの痣が10個くらい。荷物をおろすときに右足で支えるので、おそらくその時にできた痣だろう。昨日はなかったから、今日できた痣だと思われる。痛みが全くなかったから気が付かなかったけど、こうして見るとかなり痛々しい。いつか痣ができないおろし方を身に付けることができるんだろうか。それとも、痣ができることへの抵抗が無くなっていくのだろうか(実は今もあんまり無い)。


夜はカップ焼きそばと余っていた食パンを食べた。焼きそばパンじゃん、と思ったけど、焼きそばパンよりは美味しくなかった。

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