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「かがみの孤城、星の子」2024年2月18日の日記

昨日の疲れか分からないけれど、今日はずっと眠っていた。昨日そこそこ早い時間に寝たけど、今日も11時くらいまで寝ていた。それに加えて、昼過ぎから夕方くらいまでも寝ていて、それ以外の時間はほとんど映画を見ていたので、今日は映画の感想だけになりそう。


映画『かがみの孤城』を見た。

原作は確か高校生の時に高校の図書室で借りた記憶がある。私の高校は司書の先生が2人おり、新しい本も割とすぐに仕入れてくれていたので、その時に読んだのだった。正直人生で残るほど面白かったわけではないけど、登場人物が多い小説が苦手な私でも楽しんで読めたし、完成度も高く、これは売れるだろうなと思った記憶がある。


ここからは映画の感想。ネタバレありです。


まず、こころ役の声が良い。弱々しくて、お腹から声が出てない感じが好きだった。

映画では、7人のうちの1人を高山みなみ(名探偵コナンの声優)が担当していたのだが、あるシーンで急に「真実はいつもひとつ!」というパロディーをしてきたので驚いた。それまでパロディーどころかコメディー要素も全く無かったから、急にふざけだして違和感のあるシーンになっていた。どうしてもやりたかったのかな。でも、あんまり面白いパロディーでもないような気が......。高山みなみがコナンの声にしか聞こえないというあるあるは、もう私のなかでは使い古されたものだったので、あんまりいらなかっかなという印象。

音楽が凄く好きだった。特に、アキが襲われるシーンの少し歪な音楽と、アキを救いに行くシーンに流れていた疾走感のある音楽が好きだった。アキを救いに行くシーンはアニメーションも凄く良かった。

1つだけ気になるシーンがあって、それは、一番最初に孤城から現実の世界に戻るシーンのそれぞれの戻り方だ。あのシーンはみんな正面を向いて迷いなく鏡の中に戻っていくのだが、あそこはもっとリアリティーに描けたなと思う。虹色に光っている鏡の中に自分から入るのに、恐怖や困惑の表情が全くなかったから。普通、手で鏡の中を探ったり、足から入ったり、横向きになって入ったり、それぞれバリエーションはあるはずだ。映画だと、みんな無表情で、さも当たり前のように鏡の中に入っていくものだから、そこは唯一気になったところかな。

原作を知っているので、物語全般の感想とは別に書かなかったけど、割と万人ウケするような映画かなぁと思う。

原作の比較とかをもっと書きたかったけど、流石に細部まで覚えてはいません。そこまで大きな改変は無かったと思うけど、所々省略されてそうな部分はあった。多分、小説だともっと一人一人に焦点が当てられていたような気がする。まあ、ページ数もかなりある小説だから、それを映画化したらある程度の飛ばし飛ばしになるのは仕方ないか。


昼を食べて少ししたらまた眠くなってしまったので、寝る。全然心地の良い昼寝ではなかった。あんまり眠れていないような気がしつつも起きて風呂に入る。

母親がスーパーで割引きされている寿司を買ってきてくれたので、それを食べながら映画『星の子』を見る。これも原作が小説の映画で、同じく高校の図書室で借りて読んだ気がする。

冒頭からかなりローテンポに、丁寧に主人公の生活を描写していく。宗教の雰囲気はうっすら漂いつつも、それが彼女の生活なので、変に強調して描いたりはしない。そこがちょっと不気味だった。

主人公の叔父が、お前たちは騙されていると両親に言うシーンで、漂っていた不穏な空気が一気に爆発する。この場面は物凄く迫力があった。

大きな波が終わった後はまたゆっくりとした展開に戻る。だんだんと主人公が疑ってこなかったものの輪郭が歪みだして、徐々に崩壊していく。その崩壊の一部分を担うのが、好きだった先生というのが残酷だ。

主人公が教室で好きだった先生に怒られ涙する場面で、放課後に何も知らない他のクラスの男子中学生がやってきて、「何かあったのか?」と聞く場面が好きだった。男子中学生っぽい無神経な演技がかなりリアルだった。なんかこの辺りのシーンはコメディーの感じがあって、私も、一緒に映画を見ていた母親も笑っていた。主人公にとってはかなり切実なシーンで、笑うような場面ではないのかもしれないけど、演出意図としてはどうなんだろう。

最後の終わり方で鳥肌が立った。ここで終わるのか。小説もこんな感じだっけ?いやこんな感じだったような気もしてきた。多分ちゃんと結末を描いてなかったと思う。でも映画でもちゃんとそれをやるとは。しかもセリフも決定的なものがほとんどなく、割と視聴者に判断を委ねるような形だった。なんか、『万引き家族』に近い感じもしたな。

これも原作のことを詳細に覚えていないので、比較とはできていない。原作である今村夏子『星の子』は多分もう一度読むと思う。今村夏子の他の作品もめちゃくちゃ面白いし、『星の子』はかなりおすすめです。あと『むらさきのスカートの女』も。


ほんとに映画の感想だけになっちゃったな。でも、映画見た以外は特に何もしていない1日だった。外にも一歩も出てないし。

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