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淡路島徒歩一周旅2日目。

夜から朝にかけて物凄く寒かった。
調べてみると、最低気温は15°Cで、なんとか寝袋に包まって過ごしたが、全く眠れなかった。
このままじっとしていたら凍えてしまいそうだったので、朝の4時半にはもう活動を開始していた。

寝袋をリュックにしまい、荷物をまとめて出発する。

足の疲労は昨日に比べるとかなりマシになっていたものの、全体的なダルさはまだ残っていた。


今日は灘土生まで行く予定だ。洲本からは大体34kmほどあり、昨日よりも2キロ長く歩かなければならない。ただ、今日は朝の4時半から活動しているということもあり、昨日よりはかなり時間に余裕がある。ペースを落としつつ、着実に進んでいこう。今日は曇りのため、昨日よりも歩きやすそうだ。

綺麗に舗装されている道だ。この辺りはリゾート地になっており、朝早く起きた観光客が散歩をしていたり、地元の人がランニングをしたりしていた。


燕が低空飛行していたので天気を調べてみると、曇りだったのが雨の予報に変わっていた。今日の夜から降るらしかったので、予定を変更する必要がありそうだ。屋根のある場所を野宿地とする必要があるし、友人と雨が降るまでに合流しておく必要もある。

由良大橋に到着。橋から海を見下ろすと、ミズクラゲが浮いていた。まだ朝方ということもあり、街は静かだった。

由良大橋の向こうに見えるのが成ヶ島だ。
火曜・水曜・木曜は船が出ていないらしく、行くことはできなかったが、いつか行ってみたいと思った。

港付近で休憩。水分を補給し、これからある山道に備える。

由良港を過ぎてからは急に人の気配がなくなり、静かな田舎道になった。

ここから本格的に山道に入っていく。上り坂が続き、一気に息が上がった。ただ、上り坂だと基本的には自転車よりは徒歩の方が楽だ。自転車よりはマシだと思って歩いていく。

淡路島一周の中では初めての上り坂となり、疲労は溜まっていたものの、思ったよりもスイスイ歩けた。おそらく、平地を歩く時と使う筋肉が少し違うのだろう。

45分ほど坂道を上り続けてようやく折り返しに。いい景色だ!
今度は坂道をどんどん下っていく。
下っている途中に自転車に追い越されたが、物凄いスピードだった。下り坂では自転車には敵わないな。

ナゾのパラダイスというところに到着。

その後はアップダウンの激しい坂道が続き、かなり体力を消耗した。風景も変わり映えしないし、上りきったと思えば下り、そしてまた上るというループは精神的にもかなり辛いものがあった。

看板によるともう3分の1を歩いたらしい。私の調べていた距離とは少し違うが、それでも少し元気は出た。

山に入って2時間ほど歩いたところでようやく街が見えてきた。長かった.....。
海の見える場所でしばらく休憩。

ちょうど海に降りれそうな場所があった。
海水に足を入れるとめちゃくちゃ気持ちよかった。足に溜まった熱が一気に抜けていく。疲労が水に溶け出ていくかのようだった。


再開して歩き出すが、やはり疲労が溜まっているのか、なかなか思うように足が動かない。
足の痛みを我慢しながらしばらく歩いていたのだが、寝転べるような砂浜もなければ公園もなく、店もない南側は歩いていて億劫になった。常に同じような景色が続いていて、ひたすら長いコンクリートの道が伸びている。
体中が痛いのだが、その中でも特に肩や首が酷く痛む。やはりいつもよりも荷物が重いせいだろうか。

昼の12時になり、やっと寝転べそうなところを発見したのでしばらく休んだ。しかも太陽が雲に隠れていたので直射日光も防ぐことができた。これはラッキーだ。
昨日スーパーで買ったパンとおにぎりがまだ残っていたので食べる。今日はあまり食べ物を口にしていなかったので、一気にエネルギーを補給することができた。

30分ほど横になっていたら太陽が出てきてしまったので、また歩き出すことにした。


その後も単調な道が続き、休憩の頻度も増えていく。昨日からあまり眠れていないのに加え、朝の4時半からずっと歩いているため、かなり疲労が溜まっている。

休憩できそうだと思った場所は工事中で、何か食べ物が買えると思っていた場所は店が閉まっていた。

限界が近づいていたので、誰もいなくて屋根もあり、風も防げそうなここに今日は滞在することにした。
しばらく寝転んでウトウトとしていたら友人から電話がかかってきた。どうやら洲本に着いたらしい。これからこちらに歩いて向かうそうだ。


かなり長い間休憩していたら少し元気になってきたので、少し歩いたところにある神社に行ってみることにした。

良い場所だな。石垣の感じがかなり好きだ。

神社で少しゆっくりしていたら、猫の鳴き声が聞こえてきた。声のした方を見ると、神社の隣の家の人が猫に餌をあげているようだった。猫が近くにいる生活、良いな。


友人は夜に着くということで、寝袋に包まりながら待つことにした。辺りはすっかり暗くなっており、風が強かったのだが、寝袋に入ると平気だった。寝袋って凄い。

午後8時半頃に急に強い雨が降り始め、風の向きが完全に寝る場所に当たる感じだったので、少し場所を移動した。


しばらく待って、無事に友人と合流。途中で雨が降って来ていたので心配だったが、思っていたよりも元気そうで良かった。
友人に買ってきて欲しいと頼んでいたおにぎりを貰って食べる。
この先にある土生港付近で何か食べようと思っていたので、もうリュックには食べ物が入っておらず、ずっとお腹が空いていた。

友人はよく登山をするので、装備もかなりしっかりしていて、私よりも遥かに荷物が重そうだった。徒歩旅の経験がなく、1日に20km以上は歩いたことがないと言っていたから、この先大丈夫かなと心配になった。
山用のガスとコンロも持って来ていた。
お湯を沸かしてラーメンを食べるようだったのでスープを一口分けてもらったのだが、めちゃくちゃ美味しかった。まさか温かいものが飲めるとは。


明日からは2人での旅となる。2人だと精神状態が全然違い、かなり頼もしい。




洲本〜灘黒岩
歩いた距離ー28キロ。

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