「反恋愛半恋愛」2024年4月21日の日記

昨日の日記は、飲み会以前のことを飲み会以前に書いて、飲み会以後のことを飲み会以後に書いたのだが、お気づきでしたか。読み返してみると自分ではかなりテンションが違うなと感じたのですが、皆さんはどうですか。


日記を書いた後、歯を磨きながら自己嫌悪の波が一気に来てしんどかった。いつまでお前はそんな感じなんだよ!スカしてんじゃねぇよ!理性が邪魔とか言ってんじゃねぇよ!お前はただ理性を失ってしまうのが怖くて、つまらない人間なのがバレるのが怖いだけだろ!格好つけてんじゃねぇよ!
……みたいなことは思っていないが、それに近しいことは思って、回っている換気扇に指を突っ込みたくなったので急いで部屋に戻って寝た。今思うと、自傷欲求が「換気扇に指を突っ込む」って変すぎるな。


昨日は24時くらいに寝て、今日は7時に起きた。なんか、働きだしてから睡眠時間が露骨に減ったなと思う。睡眠時間が減ってもやっていける身体になったというのが正しいか。大学生の頃はベースの睡眠時間が長かったけど、今は休みの日でも割と早く起きてしまう。兄が休みの日にも早く起きているのを見て、休みの日くらいもっと寝たらいいのにと思っていたけれど、こういう感じだったんだろうな。


今、昨日の日記を読み返していて思い出したけど、懇親会の帰りのバスの中でずっと同居人と話していたのを、前の席に座っていた同期の女性の方にずっと聞かれていて、飲み会の時に「2人の会話、ずっと聞いてたよ~」と言われたのだった。2人の会話(特に同居人の喋りが)が面白く、ラジオ聞いてるみたいやった、とのこと。あの時の会話、ずっと聞かれてたのか。多分1時間くらいずっと話していたと思うのだけど.......。えげつない下ネタとかを話してなくて良かった(私も同居人もそんな話はしない)。


昼前くらいに寮を出た。図書館の返却期限が迫っていたので、駅前の図書館まで。


『新潮2024年5月号』に掲載されている、今村夏子「貯金箱」を読んだ。短いし、起承転結が結構はっきりしていて分かりやすかったので、普段小説を読まない人にもおすすめできる。世にも奇妙な物語の雰囲気もちょっとあった。


以下ネタバレありです。


うまくいっているとは言えない夫婦が、共犯関係になることによって同じ方向を向いていく面白さと、配られた五百円を貯めてハワイ旅行に行くという突飛な発想がまた面白かった。結局思ったように事は進まず、また元の暮らしに戻っていくのだけど、その、これまでと同じ日常が続いていく様子がゾワッとするほど冷静な目で描かれていて、その終わり方も良かった。

捨てられてある五百円を探していたとは言えない主人公が、警察署で話をしていく時に、お金を配る側に擬態していく様子や、最終的に、配られた紙に書いてあった「早寝、早起き、お水を飲む」を意図的じゃなく実践しているというのも面白い。細かい部分もちゃんと繋がっていて、完成度が高い。

その後、サイゼリヤに行って借りてきた本を読んだ。『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』という本が話題だけど、今のところ本が読めなくなることはなく、普通に読めている。まあ、まだ時間に余裕があるというのはあるのだけど......。

あの本、読んでみたいんだけど、明らかに「狙ってる」タイトル過ぎてちょっと嫌なんだよな。読んだ方がいれば感想など教えてください......。

で、読んでいた本は『反=恋愛映画論』という本。大学生になってからよく映画を見るようになったので、何か映画論の本でも借りっかな~と思って図書館の棚を見ている時に目にとまって手に取った。

導入として『花束みたいな恋をした』を見るのが怖いみたいな話をしていて、ちょうど私も同じことを思って見ることができていなかったので、読み進めた。見るきっかけにもなるかなと思って。映画の感想とかの対話がそのまま本になっている感じなのでかなり読みやすいのだが、当たり前だけどその映画を見ていないとピンとこない部分も多い。

同性愛映画が公開されるたびに「同性愛も普通だ」というような言説が流れます。でも私は今の感情として、「同性愛も普通だ」と言う以前に、あるいはそれと同時に、「異性愛は普通ではない」と言うべきだと思っています。映画でそれをそうとわかるように描くとなると、後者のほうがずっと難しいかもしれません。

p31

多分、異性愛が普通であることを前提として、「同性愛も別に普通だ」というのが今のところメジャーな言説だと思うのだけど、この言説が浸透してもう一歩進んだ先には、「じゃあ異性愛は普通なのか」、「そもそも恋愛をするのが普通なのか」という言説が待ち構えていると思う。そういう言説がメジャーになる世界って来るんでしょうかね。繁殖行為と恋愛が一緒になっている以上はなかなか訪れない気もするのだけど。


1時間半ほど滞在し、帰宅。帰る頃にちょうど雨が強くなってきて、濡れてしまった。


夜ご飯を食べた後、部屋でダラダラしていたら石川と石川と高卒の子が部屋にやってきて喋っていた。

なんか、恋愛の話を結構してたけど、全っ然興味がなくて自分でも困っている。昔から他人の恋愛にどうしても興味が持てなくて、大学の時はそういう話をすることが全く無くて、今またそういう話をすることが増えてきて困っている。培ってきたものが無さすぎて。でも、無理して合わせる必要なんかねぇよ!という強烈頑固ちゃんな自分もいて、結局その場にいないような雰囲気を出して気配を消すことになる。まあ、『反=恋愛映画論』を読むような人間ですわ!

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