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「チヌをくれたおじさん」2023年12月29日の日記

Oに釣りに誘われたので出かける。無人島でちゃんと釣りをするためにの練習だそうだ。私たちは釣りの知識が全然無く、無人島にも1年くらい行っていないので、復習も兼ねて学ぼうということだった。


釣具店で多少釣り具を増やした後、海へ。
なんか全然釣り場という釣り場がないところに来てしまったので、今回は仕掛けをつける練習とか、ルアーがどんな動きをするかなどの練習をすることにした。


しばらく練習をして暇になってきたので、場所を移動してもう少し釣れそうな場所に行くことにした。流石に釣れそうに無さすぎる。


昼の時間になったので、Oが駅前のたこ焼きを買いに行くことに。

しばらく漁港で釣竿を垂らしながら待っていたら、おじさんと子供がやってきて、魚をくれた。どうやら近くの浜辺に打ち上げられていたらしい。まだ生きていて、潮の満ち引きで逃げ遅れたということだ。

ちょうど文庫本を持っていたので、比較。めちゃくちゃ立派だ。こんな大きなサイズが浜辺に打ち上がっているものなんだな。


おじさんにお礼を言い、Oを待つ。釣れたという嘘をついて反応を見てみるかとワクワクしてOが帰ってくるのを待っていたのだが、どうやらOはおじさんが魚を拾っていたのを見ていたらしい。くそー。驚かせたかったな。


その後しばらく釣りをしてみたが何も釣れず。周りに何人か釣り人がいたが、その人たちも何も釣れていなかった。
「私たちは希望を釣っているんです」「釣りはリラクゼーションなんです」「脱スマホなんです」「禅みたいなものなんです」と釣れないことに言い訳をしながら帰る。屁理屈を言っている時間、楽しい。


折角なのでゴミを拾いながら帰ろうということで、ビニール袋にゴミを入れていく。ここは比較的綺麗だが、それでもタバコの吸い殻やコンビニの容器などはところどころ散らばっている。

酷いものだと、割れた瓶と燃えるゴミが一緒になって放置されていたりする。これはかなり許せないですね。この中にサビキ用の仕掛けも入っていたから、釣り人なのだろう。マナーの悪い。そういえば、一個前にいた釣り場でも釣り針が放置されていたな。そこは夏になると普通に海水浴をするような場所だし、子供もたくさんいる場所だから、後始末はちゃんとしてほしい。

家に帰り、貰った魚の調理を始める。

まずは鱗を取る作業だ。包丁で鱗を取ると鱗が散らばるので、手でちぎるように鱗を取っていたら手がボロボロになってしまった。爪の間に鱗が挟まって地味に痛い。
鱗を取った後は内臓を取っていく。慣れない作業と鋭いヒレに苦戦しながらもなんとかやり切った。その後は塩をまぶして水気を取った後、グリルで焼く。


Oにできたよと連絡すると、犬の散歩をしているから近くの公園に持ってこいと言われた。焼き魚を持って公園まで行くのは少々恥ずかしかったが、慌てて魚と塩と醤油を持って近くの公園へ。

いなかったので写真を撮って待つ。

少し待っても来ないので、先に食べることにした。公園で焼き魚食べるのって生まれて初めてかも。

めちゃくちゃふっくらしていて美味い!獲れて3時間くらいしか経っておらず、新鮮だから最悪生焼けでもいいかくらいの焼け具合で完成としたのだが、これが功を奏した。

片面を食べ終わった頃にOが犬を連れてきたので、食べるのを見守る。犬にもあげたが、美味しそうに食べてくれていたので良かった。ありがとう、おじさん。

家に帰ると、今日は寿司のようで食卓には豪華な寿司が並んでいた。魚づくしで良いですね。今日は弟、姉、母親の4人で夜ご飯を食べたが、4人いると賑やかだ。私がいなくなった後も賑やかでいて欲しい。私は賑やかな方ではないから、問題ないと願いたい。

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