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「半日ほど図書館に篭っていた」2023年1月23日の日記

睡眠アプリを使い始めて3日ほど経ったが、昨日は起動して眠らなかったし、もうやらないかもな〜と思っている。

まず、あれ、寝てるときずっとスマホを起動しているということで、しかも充電器に挿しっぱなしにしているからどれだけ電力を使っているか分からないので恐ろしさがある。
私は睡眠を軽視しているので、たかだか睡眠のために電気を使うのはもったいないなと思うようになってしまった。電気代高いらしいし。
まぁ、1番の理由としては、毎日同じ時間に「寝る時間です!」と言ってくるのがウザいからです。別に毎日同じ時間に寝ないし。

お前が勝手に寝る時間を決めるな。


大学で授業があったので、行った。とりあえず今日で授業は終了となる。あとレポートのために一回くらい大学に行くだけかな。

昼に、バームクーヘンと8個入りの小さなドーナツを食べたら流石に甘さで死にそうになった。


借りていた本を返すために大学の図書館へ。そのまま館内をうろつき、読書をすることにした。


『文藝』(2023春)を読んだ。
遠野遥「浮遊」の書評が目的だったのだが、パラパラと他のページもめくっていると、金原ひとみの作品を見つけたので読んでみた。
タイトルは「世界に散りゆく無法者ども」。
もう面白そう。
主人公は高校生の女の子で、基本的には青春小説っぽい感じで、バンドを組み、ライブをする場面で終わる。その中で、親や勉強、部活に挟まれるリアルな日常が描かれている。
青春小説っぽい爽やかさを含みながらも、作られた嘘っぽさが無いというか。

金原ひとみは割と多くの作品で中高校生特有の悩みを描いていて、全然ブレないなと思う。読むたびになんとなく当時思っていたこととかを思い出すような、そんな感覚がする。この普遍性を描けるのは凄い。


永井玲衣の「見られずに見る」という題の批評も載っていて、これもかなり面白かった。
同著『水中の哲学者たち』という本の中でも思ったけど、やっぱり言葉の使い方とか、リズム感が凄く好きだな。

あとはこれも読んだ。
この本に収録されている又吉直樹の「渋谷とネガフィルム」という短編小説が良かった。

又吉直樹の小説も好きで、特に『劇場』に関してはもう何回も読み直しているくらい好きなのだが、本当にこの人は人間を描くのが上手い。人間の汚らしいところ、卑怯な部分を描きながら、不思議とその人物に魅了されていく感覚はとても面白い。


パラパラとめくっていると、羽田圭介の書いたものも掲載されていたので、読んだ。「渋谷と彼の地」というタイトルだった。
小説かと思ったが、エッセイで、これもめちゃくちゃ良かった。東京オリンピックと、東日本大地震について語られていた。

「渋谷」というタイトルから東京に広げ、そして東北との比較をしながら東京という街を観察している。忘れてはいけない部分と、けれど普通に生活していれば抜けていってしまう部分に対して強く言及している。そして批判だけでなく、それは自分もそうであるという自戒も同時に込められている。



暗くなる空をたびたび眺めながら、しばらくの間本を読んだ。
外が完全に暗くなり、窓の外には何も映らなくなった。代わりに、反射した自分の姿とその奥に並べられた本の数々が窓に映った。上の方では蛍光灯が列になっていて不気味だった。


家に着くと8時を過ぎていて、家族はもう晩御飯を食べ終わっているようだった。
冷えてしまったトンカツを保温の効いた温かいご飯で誤魔化して食べ、サラッと夜を済ませた。

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