見出し画像

【社労士試験】模試を受ける際に大切にしたい、2つの心構え

はじめに

みなさんこんにちは。(ë)です。
大型連休も終わりですが、みなさん学習は予定通り進んでいますでしょうか?

今回まとまった休みが取れなかった人も、うまく進めることができなかった人も、まだまだ焦る時期ではありません。

本試験まで残り112日。

まだまだ日は長いです。腰を据えて、学習を進めていきましょう。

さて、これまで「直前期への向き合い方」として、
「統計・白書講座」「直前期のポイント」について書いてきました。▼


今回は「直前期への向き合い方」の第3弾として、
「模試」に関する私の考えを書いていきます。

模試に関しては、
「模試を受ける前の心構え」「模試を受けた後の活かし方」
の2つに分けて書きたいと考えています。

そのうち今回は「模試を受ける前の心構え」についてです。

これから初めて模試に挑戦してみる方も、すでに何度も挑戦している方も、この記事で何かご参考になる点があれば幸いです。
また、「模試は何回受けるべきか?」という話題がSNS等で流れているのをよく目にしますが、このことについても、最後に私の考えを書いてみました。



心構え①:「順位」や「判定」で一喜一憂しないこと

まず、心構えの1つ目です。

模試には大きく分けると、予備校で行うものと、市販のものがあります。
このうち、予備校で行うものは「成績表」が返ってきます。
この成績表に関して、どの項目を参考にしたら良いか?という話です。

成績表のうち、「順位」「判定」を気にしている方も多いと思います。
一見参考になりそうなこれらの項目ですが、
「順位」「判定」はアテになりません
全国1位を取ったことがある私が自信を持って断言します。
これらが悪くても、一喜一憂する必要は全くございません。



E判定でも受かる人はいるし、A判定で落ちる人もいる

「順位」や「判定」で一喜一憂する必要がないのは、
模試の内容にかかわらず受かる人は受かるし、落ちる人は落ちるからです。
たとえ最後の模試でE判定だったとしても、本試験で受かる人はごまんといます

例えば、大学受験の際に受ける模試の話をするのであれば、
判定は一定参考になると思います。ですが、社労士試験はそうではありません。

なぜかというと、特に選択式試験のランダム性の影響が大きいためです。

ご存知のとおり、社労士試験は合格ラインに乗るのが非常に厳しい試験です。
原則として、一科目でも基準点に満たないと不合格となります。
特に選択式試験は、膨大な試験範囲からたった5つの空欄しか出題されないため、ランダム性が高いのは想像が容易いと思います。
いわゆる「沼」ってやつですね。

したがって、たとえ模試で選択式の基準点を満たしていても、
本試験で基準点を満たすことができなければ意味がありません

模試の判定については、原則、選択式・択一式試験の両方の基準点を満たすことで「A」判定となります。
たとえ択一式で満点をとったとしても、選択式の基準点を満たしていない場合は判定は「A」になりません
逆に言えば、たまたま選択式の成績が悪くE判定だったとしても、本試験の選択式を突破できれば合格、ということになります。

「だったら模試なんて受けなくてもいいじゃん」と考える人もいらっしゃるかもしれませんが、「択一式」の結果は参考になると考えています。

択一式も基準点はありますが、本試験で調整されることは稀です。
直近10年間をみると、選択式はほぼ毎年調整が行われていますが、択一式ではたったの3年間のみです。ここ5年間をみると、調整はありません。

安全衛生普及センター様のHPより引用

このことから、択一式はランダム性が薄れるために、比較的本試験と得点が近似する傾向にあると考えています。
よって、択一式については、受験生の全体の中で自分がどのくらいの位置にいるのかがおおよそ掴めると思います。

どの予備校の解説でも言われますが、
「平均正答率が高いが、間違った問題」は、自分の弱点といえます。
そのような問題(論点)は、ぜひ宝物にしていきましょう。
なお、模試の復習方法については、次回の記事「模試を受けた後の活かし方」で書いていきたいと思います。



A判定で落ちた人の例

「A判定を取っても不合格」になる、とても残念な例として
私の1年目のTAC模試の結果を載せます。

中間模試でA判定を取りましたが、公開模試でD判定でした。
模試でA判定は取れたが、本試験では不合格。判定がアテにならないことが分かりますね(笑)
また、公開模試でのD判定の理由は、選択式で3科目が基準点に満たなかったことによります。ランダム性の影響がかなり出ています。

ちなみに2年目の公開模試(全国2位)の結果は、こんな感じでした。
中間模試は、選択式は突破したものの、択一式で基準点に満たない科目があったので(後述)、B判定でした。

そして、私の模試の得点と本試験の得点の一覧(記録が残っているものだけ)です。

模試と本試験とでは点数が近似していることが分かるのではないでしょうか。数字にしてみると、労災が低いのが目立っていますね(笑)
2022年度のTAC中間模試では、労災法の択一式でまさかの基準点割れを起こしてしまい、かなり気合いを入れ直したことを覚えています。
この年の本試験の択一式で、労災法がぎりぎり4点で合格したのですが、間違いなくこの中間模試の経験がいきています
この中間模試は、受けておいて本当に良かったと思っています。
昨年の私の結果だけで比較するのなら、TAC の模試は本試験の難易度・傾向に近い(本試験より少し難)と思われます。

▼△▼△▼△

心構え②:本番を想定した時間配分で臨むこと

心構えの2つ目です。
模試を受ける際は「本番を想定」した時間配分で臨むことをオススメします。
模試は早く解いたとしても、半日以上を要します。
私は会場受験を選択し、隣県まで足を運んでいたので1日がかりでした。
直前期の貴重な1日を消費するため、なんとなく模試を受けるだけでは非常にもったいないです。

本番には「魔物」が潜んでいる

なぜ本番を想定した動きをした方が良いのか。
それは本番には「魔物」が潜んでいるからと考えています。

ここでいう「魔物」とは、緊張による思いもよらぬアクシデントのことを指します。高校野球で言うところの「甲子園の魔物」と同じです(笑)。

私の経験だと、本試験の選択式試験で混乱した経験があります。
昨年は、労働基準法の最初の問題が、解雇予告の期間を問うものでした。
基本中の基本ですが、選択式で絶対に間違うことができない問題なので、何度も何度も指折り数えました。
本気になればなるほど、本試験での失点は怖く、緊張するものです。

このようなアクシデントは、集中力を削いでしまいます。
余計なことを考えてしまうのです。

これらのアクシデントに対しては「いつも通りの進め方で進めること=「自分ルール」を決めておくこと」が最大の予防策だと考えます。
その「自分ルール」を定めていくために、模試を活用してほしいのです。

2つの自分ルール

模試に関する私の自分ルールは、2つありました。

1つは「時間配分」、もう1つは「解答方法」です。

「時間配分」の重要性については言うまでもないかと思いますが、
特に択一式試験の場合は、3時間半という長丁場で、およそ350もの肢を検討しなくてはなりません。
そのため、一科目に時間をかけすぎると、時間が足りない…なんてことも考えられますね。そして、見直しもしなくてはなりません

また、模試を受ける際は「時間配分」のみならず、就寝・起床も含めた時間帯も意識したいですね。
予備校が開催する模試を受ける方は、本番と同じ時間帯で行われる場合が多いと思います。
実際に、私はTACの中間模試の午後にかなり眠くなった経験があり、起床時間や昼食の内容等を見直しました。
本番眠くて集中できなかった…ではこれまでの努力が台無しですよね。


続いて「解答方法」です。主に次の3つのことを決めていました。
「解答の順番」・「マークの方法」・「見直しする問題の優先順序」

*以前「自分ルール」について書いた記事に、この「マークの方法」などを例として載せています。詳しくはこちらの記事をご参考ください。▼


解答方法については、択一式・選択式それぞれでメモを作って、模試や本試験の会場にも持っていきました。実際のメモを載せておきます。

<択一式>

2年間、この順番で解いていました。

<選択式>

予備校の先生の動画を参考にしました。



「模試のような本番」を目指して、「本番のような模試」に挑戦する

私が考える心構えとして
・「成績表」の見方について
・本試験を想定した準備について

についてここまで書いてきました。

これは誰かが言っていた言葉ですが、「本番を受けるような気持ちで模試に挑戦する」「模試を受けているような気持ちで本番に臨む」ことができることが、本番で焦らずに知識を発揮できる理想の状態なのかなと思います。



おわりに

模試は何回受けるべきか?

模試は何回受けるべきか?ということについて、私の考えを書きます。
私は、あまり回数はこだわらず「受けられる余裕があるだけ」受けるのが良いと思います。
今回書いてきたように、できるだけ場慣れすることが重要だと考えています。また、選択式のランダム性による取りこぼしを防ぐために、選択式だけもとりあえず解いておくのも一手です。
模試で出題された問題が本試験でも出題された場合、特に選択式においては、自分だけその解答を知らなかった場合、致命傷になりかねません。
実際に私は、市販の模試から、予備校の模試まで選択式は解いてみました。その辺の話も、別の記事で書けたらと思っています。

難しいのは「受けられる余裕」の基準です。
これは人によって状況が違うので、なんとも断言はできないのですが、
余裕を生み出すためにも「計画」を大切にしましょう。

▼△▼△▼△

また、今回ご紹介してきた模試に関する「心構え」は、私の一例です。
模試に関する具体的なノウハウを発信している方は多数いらっしゃいますので、参考にして色々試してみてください。

記事の中で、「順位」「判定」についてはアテにならないと書きました。
これから直前期が進んでいくにつれ、SNSで点数を載せて自慢する人は毎年います
それを見て一喜一憂することが必要ないのも、言うまでもないでしょう
したがって、今回の記事で掲載されている私の成績を見て一喜一憂する必要は全くないということです。

他方、ご自身のモチベーションの材料として、より良い「判定」「順位」を狙うのも良いと思います。私はそのように活用していた部分もありました。

冒頭でもご紹介した通り、次回は模試を受け終わった後のことについて書いていきたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

********************************************************************
シェア・noteやTwitterのフォローも、イイね・スキなどしていただけると、とても嬉しいです!
これからもよろしくお願いします!
********************************************************************

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?