【社労士試験】スケジュールを制する者は、試験を制す。
はじめに
みなさんこんにちは。(ë)です。
改めまして、あけましておめでとうございます。
本年も社労士受験生の皆様のためになる情報を発信していきたいと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。
今回は「スケジュール・学習計画」について、実例を踏まえて書いていきます。
「自分にあった学習計画」=合格への最大の武器
早速ですが、みなさんは「学習計画」について、どのくらい重要だと認識していますか?
私は、「学習計画」は合格の最も重要で最大の要素だと考えます。そして、自分にあった学習計画こそが、合格に近づくための最大の武器であると確信しています。
なぜ学習計画が最大の武器?
社労士試験に合格するためには、
前回の記事で書いたようなステップを踏んで、
本番の日に、知識量を合格レベルにしておく必要があります。
この「本番の日に、知識量を合格レベルにする」状態に至るまで、
受験生には2つのObstacle(障害物)が立ちはだかっていると思うのです。
これら2つのObstacle(障害物)を打ち砕く武器になるのが「学習計画」だと私は考えます。(かっこいいのでなんとなく英語にしてみました)
Obstacle①:長期の試験勉強
社労士試験は、一般的に勉強期間が長期であることが多いですよね。
中には3か月~6カ月など、短期間で合格する方もいらっしゃいますが、資格学校の平均的なスケジュールからみても、おおむね1年間は要します。
もちろん受験生全員が一発合格を目指していますが、複数年受験する人が大多数を占めています。
私も一発合格は叶いませんでした。
長期間の受験生活の中には、犠牲にするものも多いです。人生単位・年単位のライフイベントや様々な行事など。
本気で試験に受かりたいのであれば、犠牲もやむなしと思うかもしれません。しかし、全てを犠牲にして、仮に試験が望むような結果でなかった場合、その人にとって何が残るのでしょうか?
勉強する習慣がついた、知識がついた、確かに得るものはあるはずですが、本当に欲しいのは「社会保険労務士試験合格」という事実(=資格取得)だと思います。
この考え方は賛否あると思いますが、私は1年目の試験勉強で、本当に色々犠牲にしたのに不合格だったこともあり、このように思います。
ですから、生活にメリハリをつけ、受験生活をある意味楽しむことも必要だと思います。
そのためにも、自分にあった計画が必要となるのです。
そして、この計画は自分にあうように「逆算」してしっかり立てることが重要です。
そして、長期の勉強で避けられないのが「忘却」との付き合いです。
忘れることは人間として当たり前の現象ですが、暗記勝負の社労士試験においては、苦労して覚えた法律をあっさり忘れてしまうのは辛いものです。
この「忘却」にうまく付き合うためにも、計画が必要なのです。
Obstacle②:膨大な試験範囲
2つ目に、その試験範囲の広さがあります。
試験勉強をすでに始めている方が多いと思いますので、その範囲の広さを実感済かと思います。
今は主要法律科目を学習中かと思いますが、これに加え、一般常識対策として白書・統計も暗記していく必要があります。
社労士試験はCBT試験のように、受験日を自分の都合の良い日にずらすことは不可能ですから、「効率」よく計画を立てて学習を進めることが重要です。
武器を強くする3つのポイント
学習計画を立てていくうえでは、上記の説明の中で強調した3つのポイント(「逆算」「忘却」「効率」)が特に大切です。私が学習計画を立てていく上で、工夫してきた部分でもあります。
これらのポイントは、「学習計画」という武器を強くしてくれます。
より自分にあった形に、そして鋭利にしてくれるものです。
これら3つを私の実例として、みなさんに共有します。
今回の記事では、「逆算」についてです。
「逆算の美学」
計画立てはとにかく「逆算」すること
計画立てはとにかく「逆算」が大事です。
「どの時期に、どのような姿になりたいか」という目標を常に考え、それを達成するために、自分にとって適切だと思う学習内容を当てはめていくイメージです。
私は合格までに2年を要しました。1年目はなりたい姿として「年内にはテキスト読みを全科目1周終えている姿」「過去問は一般常識を除いた厚生年金までを1周している姿」という目標を立てました。
まずは大きな視点で、「9月~年末」「年始~ゴールデンウィーク」「ゴールデンウィーク~本番」と3つの期間に区切って考えました。
↓画像は2年目の計画です。
管理は定量的に行うことが大切
だいたいの期間と、その期間でなりたい姿を考えたら、次はそれを実現するための計画を、より詳細に詰めていきます。
このとき大切なのは、「日々まで落とし込んで」「定量的に」検討することです。
例えば、「年末(12月31日)までに、択一式の過去問10年分を1周する姿」という目標を立てたとします。
現在が10月1日だとしたら、
限られた学習期間は「10月1日~12月31日」の92日ということになります。
そして、択一式の過去問10年分は、約3500肢(1年あたり350肢)となります。
これで、1日で平均どのくらい問題を解くか算出できます。(3500/92≒40)
つまり、年末までに一日約40肢を解くことで、1周することが可能になるということになります。
過去問の問題集についての計算でしたが、この計算をすべての教材に当てはめます。
例では肢ごとの計算でしたが、それが難しい場合(例えば5肢択一式問題集など)の場合は、問題数やページで計算しました。
自分の生活スタイルにあわせて計画する
並行して、これらの教材の組合わせが、1日のスケジュールの中で現実的に消化しきれるかどうかを検討します。
例えば、平日が忙しく30分しか勉強時間が取れないのに、複数の教材を勉強するのは困難です。
土日が休みで時間が取れる場合は60問にして、その分平日の量を減らすなど、調整を行う必要があります。
私はこれらを、エクセルで管理していました。
きっちり予定は組んでいましたが、寝坊したり、残業が入ったりして、必ずしも予定通りにうまくいくわけではなかったです。
一日当たりの学習量を手計算で算出するのも面倒でしたので、
・エクセルで一日の学習予定を洗い出し、
・ラベルシートに印刷して、
・手帳に貼って進捗管理をしました。
ご要望がもしあれば、配布しますね。
きっかけとしての計画に
計画は立てっぱなしで終わらないこと
そして、計画は立てて終わりではなく、実行して振り返り、改善していくことが重要です。
今回のタイトルにした「スケジュールを制す」意味とは、
①自分にあった学習計画を立て、
②その通りに実行し
③必要であれば見直し、改善することです。
計画を立て、実行することで、それをきっかけとして、生活習慣を見直したり、学習計画をよりよくしたり、あるいは考えを膨らませることができると思います。
実際に、私は学習計画を考える中で、学習時間を捻出するために、早起きに努めたり、生活スタイルを見直すきっかけとなりました。
「計画倒れ」にならないために
計画を立てて、それをコツコツ実行していく。
継続させることが大切ですが、難しい人もいるでしょう。
記事の最後に、私が思う「計画倒れ」にならないための工夫を書きます。
おわりに
「一年の計は元旦にあり」ということわざがあります。
何事も、まずは計画を立てることが大事である、という意味です。
まさに今の時期にぴったりのことわざと言えます。
もしかしたら、この記事を読んでいる方の中には、「新年は気持ちを切り替えてスケジュールを立てるぞ!」と意気込んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
計画を立てることの大切さを少しでも感じていただいて、
何か参考になる部分があれば幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
今回は計画のポイントの一つ「逆算」に焦点を当てました。次回は「効率」について注目して書いていきたいと思います。
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