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【社労士試験】知ってた?基本の徹底はこれまでよりも大切になる。

はじめに

みなさんこんにちは。
10月も終わりに近づき、だんだんと寒くなってきましたね。
リベンジ組の方々はそろそろ動きだしている頃でしょうか。

私もリベンジ組の1人でした。年末が近づくにつれて焦る気持ちと、「不合格ならまた1年が無駄になってしまうのではないか」と思う気持ちがせめぎ合い、とても苦い日々を過ごしたことを思い出します。

リベンジされる方も、はじめての受験を考えている方も、勝手ながら全力で応援させていただきます。

そして、引き続き、フォロー・イイね・スキ等をしていただき、本当にありがとうございます!

さて、前回は「目的・手段」について抽象的な内容で記事を書かせていただきました。

今回は、前回「目的」とした「本試験で合格点を取る」ということについて考えていきたいと思います。



合格点は7割だが、押さえる知識は10割を目指す


まず、「合格点を取ること」について考えたいと思います。

みなさんもご承知の通り、社労士試験は合格基準点が定められています。

  1. 選択式試験総得点40点中28点以上、かつ各科目5点中3点以上

  2. 択一式試験総得点70点中49点以上、かつ各科目10点中4点以上

年度の難易によって基準にばらつきはあるものの、科目の足切りがなく、かつ7割得点があれば、合格できるわけです。

注意したいことは、これは「点数が7割」あれば良いのであって「押さえるべき知識が7割」でいいということではないことです。
押さえるべき知識は徹底して「10割」を目指しましょう。
毎年、これまでの勉強で1回も目にしたことがないような問題が必ず出題されています。満点が取れないのはこのような問題が出題されるからであって、押さえるべき知識は完璧にした上で、7割以上の点数を目指していくというわけです。

ここでの押さえるべき知識は、テキストに載っている「基本事項」を指します。
つまり、「合格点を取ること=基本事項の徹底」ということがいえます。
そして、タイトルにあるように、基本事項を徹底するということが、今後は今までよりもさらに重要になると考えています。

本試験の傾向に変化?基本事項を前提とした「思考力を問う問題」

重要になると考えられる理由は、試験傾向の変化です。
令和4年度の本試験を解いた方は実感したと思いますが、試験の傾向が大きく変わりました。
どのように変わったかというと、これまでは「基本事項を問う」問題が多かったですが、「基本事項と前提として、思考力を問う」問題構成になっています。

例を二つ挙げます。

<択一式>令和4年度 雇用保険法 問2

これは雇用保険法の択一式の問題の1つです。
この「所定給付日数」の表が出てきたことで、受験生の多くが驚いたのではないでしょうか。
というのは、これまでは、表の日数を暗記した上で、以下のように単純に「日数」の正誤を判断させる問題だったからです。

<択一式>平成19年度 雇用保険法 問2

それが、日数の基本事項を前提とし、さらに「育児休業期間が算定基礎期間の対象となるか」という論点を複合し思考力を問う問題が、今回は出題されたのでした。

このように、思考力を問う問題は選択式でもありました。

<選択式>令和4年度 雇用保険法 問2

この問題は、教育訓練給付の支給要件期間を問う問題ですが、
このように、具体的な年月を指定し、考える問題は今まで無かったのではないでしょうか。

これまでは選択式で「統計名称」や「助成金」など、基本事項とは別の「奇問・難問」と呼ばれる問題で受験生を悩ませていました。
しかし、そのような問題は今回は出題されず、かつ、選択式は「救済なし」という結果でした。

ということは、「基本事項を徹底させることが合格へつながる」可能性が、これまでよりも断然高くなったということです。

ちなみに、大学入試の「共通テスト」もセンター試験と比べると思考力や判断力を試されるように傾向が変わったと言われていますが、政府としてこのような人間を増やしたいと考えているのかもしれませんね。

リベンジ組は基本事項を徹底して「ビギナーズラック」論を乗り越える

社労士試験の迷信(?)の1つに「初学者の方が有利(ビギナーズラック)」と言われることがあります。
これは何かというと、特に選択式の問題において「一定の知識をつけると変に勘ぐってしまい、間違いを選択すること」です。

例えば、統計の問題にしろ、助成金の問題にしろ、「社労士試験の学習をしたことがない人の方が、学習をした人と比べて高得点を取る」ということがある、なんとも悲しい現象です。

これが、実は今年の選択式の問題にもあったのです。


「令和4年度社労士試験 総評&合格ライン予想(ユーキャン)」より(YouTube)

この画像が示しているのは、「ダミーの問題に引っかかってしまった」割合がとても多かった、ということです。
ある程度社一を勉強した人の多くが、選択肢に惑わされてしまったというわけです。

この辺のずる賢い作問力はさすがだと言わざるを得ませんが、来年の問題も同じような傾向になると考えています。
リベンジ組の皆さんは、ダミーの選択肢に惑わされないほど基本事項を徹底する、「ビギナーズラック」論を越えていくことが大切になると思っています。

基本事項の徹底こそが合格までの最短距離

では、今回の記事を簡単にまとめます。
・合格点を取ること=基本事項の徹底。
・そして、今後はさらに基本事項の理解が求められる。
 →試験の傾向が基本事項を前提とした「考えさせる問題」にシフト。

おわりに



本試験のその日、自分がどうなっていたいか

「本試験で合格点を取る」とうことに付随して。
私が学習を進めていく上で大切だと考えていることの1つに、「本試験で合格点を取る」姿を自分の理想像として明確にする、ということがあります。

一緒にやってみましょう。
みなさん、来年の8月末の自分の姿を思い浮かべてみてください。
より具体的にしたほうが良いでしょう。

厳しい残暑が続く8月末。
受験生がひしめく会場で、時は10時30分。
試験官が発する「それでは、始めてください」。

まさにこの時、この瞬間の、自分の姿。

選択式問題で苦労されている方にとっては思い出したくない瞬間かもしれませんが、
「今勉強している内容が、必ず本試験を受ける未来の自分に活かされる」
ことを意識しながら、学習を進めることができると思います。

少し精神論的な話になってしまいましたが、理想像を思い浮かべておくことは大切なことだと思っています。



ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、「基本事項が徹底されている状態」について、深めていきたいと思います。

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