「はねるのトびら」の抜群の人気と「めちゃイケ」との違い
2012年にとある番組が幕を閉じました。最初は深夜でコント番組として出発を果たし、2005年から水曜からゴールデンタイムで再出発を果たし、若者から抜群の人気番組がありました。
それは「はねるのトびら」(通称「はねトび」)です!!
2000年に放送された若手芸人育成番組「新しい波8」で選抜されたキングコング・ロバート・ドランクドラゴン・北陽・インパルスの5組で開始した番組が「はねるのトびら」です。
最初は深夜枠のコント番組としてやっていきましたが、この時から既に人気は始まってました。「新しい波」と言えば、前回の時に選抜されて始まった番組が「とぶくすり」で、今の「めちゃ²イケてるッ!」です。そのため当初「とぶくすり」に似た番組を作ろうとなり、コント番組として始まりました。ですから、スタッフには「めちゃイケ」の片岡飛鳥さん・中嶋優一さん・明松功さん・近藤正広さんなどが携わっており、近藤さんは最終回まで演出・プロデュースを担当していました。
でもこの番組の今までと違うところは、当時を風刺したコントが多かったことですね。ネットアイドル・マルチ商法・ニートといった、同時問題や流行っていたサブカルチャーなどをコントとして取り入れたところは、凄く斬新で面白い番組だなと思いました。
DVDを全巻持っていて拝見しましたが、やはり「とぶくすり」の過激コントではなく、とてもシンプルでかつシュールなコントが多くて、そのため若者からの人気を獲得したのに違いありません。
そして2005年から最終回まで、水曜8時の枠に君臨しました。その時から既に視聴率は二桁で、人気が衰えてなかったのがよくわかります。最初はコントもしていましたが、次第にコント枠は減少し、ゲーム企画やロケ企画が増えていきました。
それで有名なのは、ただ100円の物を当てて、間違えたら自腹の「ほぼ100円ショップ」。とにかくギリギリを調査し、それが出来なかったら罰ゲームの「ギリギリッス」。回ってくるネタを取れなかったら、その人の椅子ごと回される「回転SUSHI」など、様々な大人気企画がありました。
さてここで「めちゃイケ」との違いを自分なりに検証したいと思います。
一番の理由は過激さが無いというところです。ゲームはシンプルかつ、罰ゲームは体の痛さではなく精神的の痛さをしたことですね。お金が出る・臭いものを嗅がされる・椅子を回される・ダサい服と交換させられるなど、シンプルだけど辛いやつということで、主に過激を追及している「めちゃイケ」とは同じ総合バラエティーとして真逆だったのように感じます。そのため主に女子からの人気は凄かったんじゃないでしょうか。
自分も一度高校生の時にアンケートを取って見ました。そしたら見事に女子は「はねトび派」男子は「めちゃイケ派」と五分五分で分かれたのがびっくりしました。
自分は両方好きで見てましたが、やっぱり父親は「めちゃイケ」祖母は「はねトび」を見てましたね。
しかし、「はねトび」は次第に勢力を失い初めて、最後はほぼ単発の企画やあまり人気のない企画ばかりをレギュラー化していまい、2012年に終わってしまいました。最終回もレギュラー進出後最低視聴率だったらしいです。
(ここからいち視聴者の意見ですが)
やはり自分が思うには、どのバラエティ番組もそうですが、ぶれないところですね。総合バラエティーとしてありがちなのは「挑戦」ということで、昔の人気企画を終わらせて、新しい企画をやり始めるところです。そうなるとその企画が好きだった視聴者が次第に離れていきます。挑戦もいいことですが、それが人気がないのに関わらず、レギュラー化にするとやはり「つまんない」と番組自体悪い方のレッテルを貼られることになります。
ですから「新しいカギ」もコントという構成を無くさずに、ゲーム企画やロケ企画をしてほしいです。
絶対にブレちゃダメです。それだけです。
柿崎零華でした。