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こんにちは。 『egg』という小説を昨日書き終わりました、okaki5959と言います。 2作目となっ…
第三十六章(最終話) 「ただいま……」 川上直樹が運転する車に送られて、高藤隆治とその…
第三十五章 部屋の中にいる妹の高藤由美が泣きじゃくる声を聞きながら、あたしこと哲治は…
第三十四章 「どうして髪切ったの? たしか3歳から伸ばしてなかったっけ?」 ドアの…
第三十三章 トントントン。 ゴホンと咳払いをして、あたしこと高藤哲治は妹の由美の部屋…
第三十二章 「お父さんなんて嫌い。大っ嫌い」 暗闇の中で、わたしこと高藤由美は布団をか…
第三十一章 「てっ……哲治なのか!?」 高藤隆治は真っ青になって叫んだ。分厚く塗られたマスカラや真っ赤な口紅に目を奪われてしまっていたが、たしかによく見ると、目の前にいる女は十二年前に家出した息子の哲治だった。 「だがっ! なぜ女の格好なんて! それに、そっ……それはっ!!」 と、隆治は哲治のはちきれんばかりの巨乳を指さした。 哲治がラメ入りの黒いマニキュアを塗った長い爪で自分の豊かな乳房を指し、ハスキーな女性らしい声で答えた。 「これ? シリコンを入れたのよ」 「し
第三十章 「由美は部屋から出てきたのかい?」 高藤隆治の実母のいちがいつものおっとりと…
第二十九章 十二月二十八日。娘の高藤由美が自分の部屋に閉じこもって、一週間になった。…
第二十八章 部屋に閉じこもって、もう何日になるんだろう。 そもそもはわたしこと高藤由…
第二十七章 早朝からホームセンターでバールを買ってきた高藤隆治は、娘の由美が閉じこも…
第二十六章 2か月ぶりに自宅に戻った高藤隆治は、真っ青な顔をした妻の恵美にしがみつか…
第二十五章 ガチャガチャ。ガチャガチャ。 夫の隆治にお金を渡して、意気揚々と戻ってきた…
第二十四章 高藤恵美は娘の由美がこつこつ貯めてきた100万円の入った封筒を、ドトールの小さな机の上で夫の隆治に手渡した。 「はい、これ」 隆治はうやうやしく封筒を手に取った。 「本当に申し訳ない! これですべて終わらせられるよ!」 ふうっと大きなため息をついて恵美が言った。 「この前も話したけど、このお金は由美が貯金したものなのよ。戻ったら、ちゃんとお礼をしてくださいね」 「わかってる、わかってるよ……。本当にお前たちには迷惑をかけてばっかりで……」 隆治はこらえきれ