人との出会いは、どれもかけがえがない、という話

一緒に働いた人が会社を辞めるらしい。
らしい、というのも、ある案件で一緒に動いた外部のスタッフ、編集者さんで、今日その連絡があった。
まあそんなことはよくある話だけど、僕はその人と仕事を一緒にしたことがすごく印象に残っていることもあって、いろんな気持ちがわいてきた。

印象に残ったというのは、もちろんいい意味。
仕事ぶりがすごく丁寧で、人当たりも柔らかい。
全体が見えているからむちゃくちゃなことは言わないけど、できあがるものに対しては責任を持っていた。

一緒に動く案件自体は数回しかなかったけど、その間は密にやり取りをしていたから、“一緒につくった”という印象が強く残っている。
だから、「また機会があればいいな」と思っていたら、辞めるという連絡がきた。

仕事自体は続けるらしいけど、他のことをメインにするから細々とやっていくとのこと。
それもどこまで本当のことかわからないし、辞める理由なんかも僕が知る由もない。

なんだかさみしいなあと思ったりもしたけど、生きていて出会う多くの人のうちほとんどの人はこれくらいの付き合いだろう。
でも、その時々で目の前の人と向き合って暮らしている。
もう二度と会うこともないかもしれない人と、その瞬間を分かち合っている。

それを糧に次の日からを生きている。
そうやって人と関わりながらこれまで過ごしてきたから今の僕があって、これからもそうやっていくんだろうなと思ったら、大したことじゃないけど、得体の知れない大きな感情が僕の中で芽生えた。

いつかもう少し言葉にできたらなぁ。

某IT企業の編集部所属のふたりで運用中のアカウント。「なにか書きたい」ということで毎日更新しております。