マガジンのカバー画像

#小説 創作(長編小説、掌編小説、評論)

39
日本の左翼やオウム真理教事件などを題材に。映像化権、空いています!
運営しているクリエイター

#短編小説

人生の残り時間

私は8歳のころ、友達と外で遊んでいる最中に、ふと空を見上げた。 「空はおっきいなあ。雲は…

【創作大賞2023応募作】SF「僕たちはバッカー」 新聞帝国の逆襲

<概要> 斜陽だった新聞社が息を吹き返し、「バッカー」たちが立ち上がる。 (1) 208…

【創作大賞2023応募作】キャンセルカルチャー大作戦 〜「00(ゼロゼロ)八百」…

第1話「パワハラおやじの復讐」 私の名前はメント。ハラース・メント。 人権侵害しほうだい…

夢の結末

私は、私の夢の大ファンだ。 私の夢ほど面白いものはない。 何しろ私が主役の、空想大活劇な…

【創作】老人とゴミ

生ゴミの日。 その老人の管理人は、マンション前の道路脇に、住民の出したゴミ袋をきれいに並…

駅地下の人生

現役時代、会社の昼休みに、よく東京駅の地下商店街に行った。 ラーメン激戦区で、ラーメンを…

【20分で書く掌編小説】第6回「GO TO! 頻尿旅行」

毎朝、ゴミを出しに行くまでの20分で書く掌編。 * 「いやー、コロナはなかなか消えませんな」 「本当にねえ、大変ですなあ、世の中は」 前のほうの席で男が二人、話をしている。 のんびりした口調で、本当に大変に思っているのかわからない。 バスの中にいるのは男性老人客だけ。口調も動作も、おのずとのんびりしている。 「コロナの前に、伊豆を旅行したのですが、私以外は若い女の子ばかりのツアーで。しかもバス移動が多くて、つらかったですよ」 一人の老人が話しはじめると、後ろの

【20分で書く掌編小説】第7回「またたび」

毎朝、ゴミを出しに行くまでの20分で書く掌編。 * 「最近の若手の小説には、ついていけな…

【20分で書く掌編】第8回「早期退職エレベーター」

毎朝、ゴミを出しに行くまでの20分で書く掌編。 * 8階から降りるエレベーターで、夏江か…

【20分で書く掌編小説】第9回「ビジネスですか」

毎朝、ゴミを出しに行くまでの20分で書く掌編 * Facebookから、「新しいお知らせが1件あ…

【20分で書く掌編】第10回「冷血」

毎朝、ゴミを出しに行く前の20分で書く掌編。 * その早朝、なぜ玄関の鍵が開いていたのか…

【20分で書く掌編小説】第11回「プライド」

(ほぼ)毎朝、ゴミを出しに行くまでの(ほぼ)20分で書く掌編。 * 生前、「明治の二福」…

【20分で書く掌編】第12回「街頭インタビュー」

(ほぼ)毎日、ゴミを出しに行くまでの(ほぼ)20分で書く掌編 * 朝8時の新宿駅南口前。…

【20分で書く掌編】第13回「鳩のリストラ」

(ほぼ)毎朝、ゴミを出しに行くまでの(ほぼ)20分で書く掌編。 * 夜の8時、505号室のベルを押したのは、マンション理事会の尾形だ。 「こんばんは」 「あ、どうも」 開いたドアから、向井が顔を出す。一人で住んでいる、60歳を過ぎた退職老人だ。 「このあいだ、回覧板で回した、鳩の駆除の件ですけど」 「ああ、あれですか」 「お隣の横山さんも、ベランダの糞害がひどいとおっしゃっています。向井さんのところは大丈夫ですか」 「うちは大丈夫です」 「それでも、最上階