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シアーシャ・ローナン出演作27本

■まえがき


唐突に癖(ヘキ)を語り出すことの気持ち悪さは判っているが、まあ自分のための備忘録なので自由にさせてもらう。
俳優を追うよりも監督を追う派で、強いて俳優追いを挙げるなら、ジャック・ニコルソンとかアル・パチーノとか、男優だった。
女優は二の次で、女性像はむしろ二次元で足りていた。
そりゃ思春期には三次元の、椎名へきる、中谷美紀、池脇千鶴に眷恋していた時期がないではないが、こと映画女優については、満遍なく。
三次元の女優ってスキャンダルで幻滅の可能性あるっしょ。
嫌いになるかもしれない可能性込みで好きになるってしんどいじゃん。
二次元は裏切らないし。
そんな自分が唯一俳優追いしているのが、シアーシャ・ローナン。
十年ほど前、好きになってもしょうがない人を、つい好きになってしまって、(気持ちが)にっちもさっちもいかないときに、「つぐない」「ラブリーボーン」を見て、あ、似てる、と感じて、映像を見ることで落ち着いた(行動や振る舞いが)。
以来、特別な名前になった。
冷静になってみれば、あの人に似ているかどうかは微妙だし、正直もうどっちだっていいのだが、その瞬間のトキメキは捨てがたいので、つい書いてしまった。キモさ許せよ。自分のための備忘録なので。
で、ぼちぼち出演作のピースを埋めていき、いずれ全作鑑賞コンプリートを目指していたが、登録予定のないディズニープラスに26、27作目があると判明したので、中途半端な状態だがひとまず放出してしまおうとしたのが、この記事である。

■凡例

wikipediaを参考に作成した。
・通し番号 公開年 邦題
・原題
・役名
・監督
・他出演者
・私的好み(A:大好き B:普通 C:not for me 未鑑賞)
・備考・感想
・画像はポスターなど。

■01 2007  (書籍:クリスマスのきせき)

The Christmas Miracle of Jonathan Toomey
セリア・ハードウィック
-
-
未鑑賞

■02 2007  つぐない

Atonement
13歳の頃のブライオニー・タリス
ジョー・ライト
ジェームズ・マカヴォイ/キーラ・ナイトレイ
A
1935年イングランドという重厚な舞台にぴったりの、顔、佇まい。イアン・マキューアン原作「贖罪」もいずれ読みたい。

■03 2007  ー

I Could Never Be Your Woman
イジー
-
-
未鑑賞

■04 2008  奇術師フーディーニ 〜妖しき幻想〜

Death Defying Acts
ベンジー
ジリアン・アームストロング
ガイ・ピアース/キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
C
20世紀初頭でハリー・フーディーニという美味しい題材なのに、話は毒にも薬にもならない。が、シアーシャがまるでオリバー・ツイストのような服装でちょこまか動き回る姿が、実によい。

■05 2008  エンバー 失われた光の物語

City of Ember
リナ・メイフリート
ギル・キーナン
ティム・ロビンス/ビル・マーレイ
C
ザ・not for me。スチームパンクならジャン=ピエール・ジュネ。男子パートはみてらんない。が、赤いポンチョ?マント? に横縞の服がよく似合うシアーシャは、素直に萌えです。

■06 2009  ラブリーボーン

The Lovely Bones
スージー・サーモン
ピーター・ジャクソン
マーク・ウィールバーグ/レイチェル・ワイズ/ローズ・マクアイヴァー
A
初シアーシャは、殺されたあとの霊体だった……。「ハーヴィさん。私、恐いわ……」。まとめてみて気づいたのだが、シアーシャ初の、現代が舞台の作品。以後もそうだが、時代がかった顔なのだろう。

■07 2010  ウェイバック -脱出6500km-

The Way Back
イレーナ
ピーター・ウィアー
ジム・スタージェス/エド・ハリス/コリン・ファレル
B
なんと「ピクニックatハンギングロック」の監督が! しかも、エド・ハリスが!(というか英国エエ顔俳優目白押し)ナショナル・ジオグラフィックのサポートによる、過酷な自然描写。シアーシャの唇がガッサガサになっていく……。

■08 2011  ハンナ

Hanna
ハンナ
ジョー・ライト
エリック・バナ/ケイト・ブランシェット
A
ジョー・ライト二度目のタッグ。雪。悲壮美。エキゾティシズム。

■09 2011  借りぐらしのアリエッティ

The Borrower Arrietty
アリエッティ
米林宏昌
トム・ホランド
-
声の出演(英国版吹替)。芸能人がアニメに声を宛てる傾向って外国でもあるんだなー。

■10 2011  天使の処刑人 バイオレット&デイジー

Violet & Daisy
デイジー
ジェフリー・フレッチャー
アレクシス・ブレデル/ジェームズ・ガンドルフィーニ
A
世間での評価は低いが、断然好き。オフビートな緩い演出で、大変涙腺に来た。

■11 2012  ビザンチウム

Byzantium
エレノア
ニール・ジョーダン
ジェマ・アータートン
B
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の監督が、再び吸血鬼を撮る……! という期待を、大いに下回る、小ぶりさ。が、シアーシャ+ゴス+血、の組み合わせは善き。

■12 2013  ザ・ホスト 美しき侵略者

The Host
メラニー・ストライダー
アンドリュー・ニコル
ジェイク・アベル
C
「ガタカ」の監督も落ちたな。と思ったが、原作者が「トワイライト」のステファニー・メイヤーなので、むしろnot for meなんだろうな。ティーン向けキラキラ映画に出てファンを獲得する時期だったのか。

■13 2013  ジャスティンと勇気の騎士の物語

Justin and the Knights of Valour
タリア
マヌエル・シシリア
-
未鑑賞
声の出演。

■14 2013  わたしは生きていける

How I Live Now
デイジー
ケヴィン・マクドナルド
ジョージ・マッケイ/トム・ホランド
C
青春×近未来×終末→途端にありがちな物語。若人向けの映画だろう。が、ガンギマリゴスメイクのシアーシャは良し。メイクが剥がれてソバカスなのも良し。

■15 2014  グランド・ブダペスト・ホテル

The Grand Budapest Hotel
アガサ
ウェス・アンダーソン
レイフ・ファインズ他多数
B
時間も空間も行き来する名作だが、あまり記憶にない……シアーシャもちょい役だった。

■16 2014  ロスト・リバー

Lost River
ラット
ライアン・ゴズリング
クリスティーナ・ヘンドリックス/イアン・デ・カーステッカー
C
ニコラス・ウィンディング・レフンにモロ影響されたゴズリングの監督作。上っ滑りな寓話。

■17 2015  ストックホルム・ペンシルベニア

Stockholm, Pennsylvania
レイア
ニコール・ベックウィズ
シンシア・ニクソン
B
毒母への嫌悪感たっぷりに「浮かぬ顔」のシアーシャ。知正派。

■18 2015  ブルックリン

Brooklyn
エイリシュ・レイシー
ジョン・クローリー
エモリー・コーエン/ドーナル・グリーソン
B
同じ脚本家ニック・ホーンビィの「17歳の肖像」(キャリー・マリガン主演)と長年混同していた。アイルランドからニューヨークヘ。田舎と都会でふーらふら。1950年代にシアーシャを置いてみる実験としてはよい。

■19 2017  ゴッホ 最期の手紙

Loving Vincent
マルグリット・ガシェ
ドロタ・コビエラ/ヒュー・ウェルチマン
ロベルト・グラチーク
B
「油絵でアニメーションを」という気の狂った作品。シアーシャは重要な役。

■20 2017  レディ・バード

Lady Bird
クリスティン・"レディ・バード"・マクファーソン
グレタ・ガーウィグ
ローリー・メトカーフ/トレイシー・レッツ/ビーニー・フェルドスタイン/ティモシー・シャラメ
A
一番好き。

■21 2017  追想

On Chesil Beach
フローレンス・ポンティング
ドミニク・クック
ビリー・ハウス/エミリー・ワトソン
B
イアン・マキューアン原作を演じる2作目。スウィンギング・ロンドン前夜の「お固い娘」がぴったり。

■22 2018  かもめ

The Seagull
ニーナ・ミハイロヴナ・ザレーチナヤ
マイケル・メイヤー
アネット・ベニング
B
チェーホフ戯曲をかなり忠実に。本作のニーナ、成功や名声を夢見るレディ・バードやジョー・マーチと呼応している。

■23 2018  ふたりの女王 メアリーとエリザベス

Mary Queen of Scots
メアリー・ステュアート
ジョージー・ルーク
マーゴット・ロビー
B
映画を見るとは顔を見ることだなと実感できる顔時代劇。

■24 2019  ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

Little Women
ジョー・マーチ
グレタ・ガーウィグ
エマ・ワトソン/フローレンス・ピュー/エリザベス・スカンレン/ローラ・ダーン/ティモシー・シャラメ
A
「若草物語」歴代作をいくつか見比べてみたが、抜群の出来。「レディ・バード」数年後のシアーシャが演じるのが、ばっちり。ティモシー・シャラメとの再共演も嬉しい。というかこのふたりのオフショットを見るだけで時間が溶けてしまう。

■25 2020  アンモナイトの目覚め

Ammonite
シャーロット・マーチソン
フランシス・リー
ケイト・ウィンスレット
A
1840年代イングランドにおける同性愛の話だが、「頑なな人が開かれ(かけ)る」という点で、どの時代にも通底。準主役だが、シアーシャ七変化ぶりが素晴らしい。

■26 2021  フレンチ・ディスパッチーザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊

The French Dispatch
ショーガール
ウェス・アンダーソン
ベニチオ・デル・トロ/フランシス・マクドーマンド/ティルダ・スウィントン/ティモシー・シャラメ/レア・セドゥ
未鑑賞

■27 2022  ウエスト・エンド殺人事件

See How They Run
ストーカー巡査
トム・ジョージ
サム・ロックウェル/エイドリアン・ブロディ
未鑑賞

■おまけ1 2003,2004 the clinic (tv series)

■おまけ2 2005 proof (tv series)

■おまけ3 2014 muppets 2

■おまけ4 2016 the crucible (broadway play)

■あとがき

自発的には見ないであろう作品に出演してくれたおかげで、いわゆるヤングアダルトというジャンルを知ることができた。
また、過去の時代ものを感じさせてくれる顔つきや佇まいが魅力なので、その本筋を期待。
……いや、そんな決めつけはどうでもいい。お好きな作品に出て、バシバシオフショット画像をアップしてくれたら、それだけで幸せなファンです。
SUR-SHA! SUR-SHA!

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