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"かわいい"の二層モデル

<今回の参考文献>
入戸野宏. " かわいい" に対する行動科学的アプローチ. 広島大学大学院総合科学研究科紀要. I, 人間科学研究, 2009, 4: 19-35.
https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/2/29016/20141016165928934939/StudiesInHumanSciences_4_19.pdf

・「“かわいい”が日本文化の特徴であるといわれて久しい」
・"かわいい"が行動に及ぼす効果を科学的に検証

・講義を受けている学生に、"かわいい"の意味合いなどを調査

・九鬼修造の「'いき'の構造」の考え方を"かわいい"に適用する
 +「甘えの構造」(土居)
→ "かわいい"の二層モデル
 ・幼児への反応…ベビースキーマ(実証研究は1960s~) cute, childlike
 ・日本文化…かわいい対象に感情移入、小さいものはかわいい kawaii

.「このように考えると,“かわいい”とは,幼児に対する愛情から派生して,意識主体にとって害がなく緊張を感じさせず,保護したいというポジティブな感情を喚起させる対象をさす形容詞であると定義できる.」

「かわいい」によって呼び起こされるイメージや行動を調査し、
過去の他の研究に基づいて「かわいい」のモデル化を図ったもの。
なるほどこうやって既存のモデルの考え方を使うのかと思いました。

ここまでくるとデザインから離れそうなので一旦退却。
<弱いロボット>とベビースキーマ双方に触れる論文を読んでみたい。
ということで、次は『<弱いロボット>の思考』著者の岡田先生の論文です。

<次の参考文献>
Fujii, H., Okada, M. Can robots get “memberships” by social interaction?. Artif Life Robotics 10, 77–80 (2006). https://doi.org/10.1007/s10015-005-0376-2

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