ダメ
色々勝手にしゃべって、何も伝わってないから
私が話したんじゃ伝わんない
(*手洗いをしながら、気まずそうな2人を窺う紬)
ご飯食べに行こう、ファミレスでいい?
(*湊斗のスマホに「青羽何て?」と想からメーがル届く)
(ファミレスの紬と光)
帰って死体あったらどうすんの?
(湊斗がキッチンにいく)
(*湊斗の話す声がタブレットに文字で起こされていない)
(*意を決して想が声をだす)
喋った方がいい?
想が好きなように話せばいい
紬、大丈夫だよ
想の心配なんか要らない
任せとけ
でも今の紬もちゃんと楽しそうだから
聞かれちゃマズイ話
こっちも気を遣わなくていいっていうか
(缶ビールを光に渡す)
(*缶ビールを想の頬に押し当てる)
ワシャワシャしていいですか
(犬を撫でながら紬が想の手を握っている)
生き物はなあ
ぬるっとつき合い始めちゃったから
一緒にいたの彼女(笑)
ろう学校の先輩(との結婚)
みんな元に戻れるなって 戻れたら嬉しい
「湊斗にフットサル誘われた?」
ただ平等に接することだけが正解だとも思わない
手話ができるってだけで、分かった気になりたくないんです
だとしたら、振られてすぐ付き合ってるよ
いつもの感じで
(紬の寝言)
紬はちょっと借りるんだけど
手話覚えれば?
通訳さん
がんばって(それだけ伝えたら悪口だから)
呼んだら振り向きそう/何か通じたっぽい
(*湊斗が交代してベンチにくる)
変な気遣わなくていいから
間違えて買っちゃった(コンポタ)
3年前くらい前にほとんど聴こえなくなったんだって
イヤホンつけても音流れて来ないのかぁとか……
紬、お願いがあって
別れよう、好きな人がいるから
(*想がコンポタのボタンを押す)
(ペットボトルの水を渡す)
ちゃんと食べて寝てるかだけ、それだけは気にかけてね
この3年、本当は楽しくなかったと思う
何でもいいよって。紬の好きでいいよって
スマホを出そうとする想の手を湊斗が抑える
紬、想の隣にいる時が一番かわいいんだよね。知らなかったでしょ?
いつでも自分が見てきたあの紬だと思ってきたでしょ
耳、聴こえないんだよ
耳、聴こえないだけでしょ
喜ぶから