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【評価・感想】『レッドファクション ゲリラ』レビュー

『Red Faction Guerrilla』は、2009年に発売されたシリーズの三作目です。
Red Faction』『Red Faction 2』と来た三作目ですが、ストーリー的な繋がりは薄く、ここから遊んでも問題ないです。

※今回はリマスター版にあたる"Re-Mars-tered"を遊びました

あらすじ:2125年の火星では、地球の需要を満たすべく、人々が過酷な労働を強いられていた。反乱組織"レッドファクション"は火星を解放すべく、かつては"アルター社相手に共に戦った"EDFに戦いを挑む。


過去作とは異なる2点

これまでは、ストーリー重視の一本道なFPSでしたが、GTA風オープンワールドゲームの「Saints Row」がヒットしたからか、こちらも、今作ではオープンワールドが採用されました。一本道なFPSからオープンワールドゲームへと、大胆な方針転換です。

オープンワールドゲームとしては、「Saints Row」のスタイルを踏襲しています。

舞台となる火星は、複数のブロックに分割されているのですが、それぞれをEDFと呼ばれる組織が占拠しています。各地域は、メインミッションと一定数のサブ要素をクリアすることで、解放することができ、EDFの一掃を目指して、各地域でこれを繰り返します。

「Saints Row」経験者にとっては、お馴染みの流れです。

ただ、「Saints Row」と比べると、アクティビティにあたるサイドミッションは種類が少なく、オープンワールドで出来ることもあまりないため、"最低限の要素で構成されたオープンワールドゲーム"に留まっています。

「Saints Row」に匹敵するものを期待して遊ぶと、肩透かしを食う可能性が高く、そこは注意しておきたい点です。

しかし、そんなオープンワールドを破壊して回るのは"楽しい"です。

過去作では、あまり破壊する機会が無かったのですが、今作は、(地形以外は)壊せそうなものは一通り壊せるゲームになり、乗り物に乗ったままビルに突っ込んでみたり、壁を破壊してショートカットしてみたりなど、様々な破壊を楽しむことができます。

今作の場合、建造物に大ダメージを与える以外にも、それを支えている部分を破壊することで、効率的に倒壊させることが可能で、破壊は意外と奥深いです。

ここまで細かく壊せるゲームも珍しいので、ガッツリ攻略に活用してみることだけではなく、スレッジハンマーで黙々と解体しているだけでも楽しいです。

元々は2009年のゲームなので、不満が全くないわけではないのですが、破壊の楽しさは一級品で、多少の不満も、それで我慢できるところがあり、全体的には"楽しいゲーム"です。

関連記事>>>【攻略】『Red Faction Guerrilla Re-Mars-tered』ミッション「灰は灰に...」がクリアできない!

余談ですが、難易度をカジュアルに下げて遊ぶのもアリです。

ノーマルだと、特に終盤は敵の攻撃が執拗で、破壊どころではないことがあるのですが、カジュアルだと敵の相手はほどほどにして、破壊に集中することができます。

難易度は、プレイ中はいつでも変更できるので、「これは厳しいかも...」と思ったら下げてみると良いと思います。

総評

今作は、とにかく破壊が楽しいゲームでした。
発売時期を考慮しても、オープンワールドゲームとしては物足りないところがありますし、シューティングやドライビングも、特別優れているわけではないのですが、ここまで破壊にこだわったゲームはそうなく、その楽しさだけで、最後まで遊ぶことができました。

今作の後継作が登場しなかったのが残念です。

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