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登場の仕方が気に入らない

いつも楽しく記事を読ませていただいている彩夏さん。
今日はこんなお話でした。

若かりしころの原付にまつわる驚きの体験が綴られています。
この記事を読んで爆笑したのですが、そういえば私にもあった笑うに笑えないエピソード。

***

20歳ごろだったでしょうか。
車の免許は持っていましたが、原付には乗ったことがありませんでした。
自転車は乗れるのに、なんだか「食べず嫌い」ならぬ、「乗らず恐怖」だったのです。

どういう流れだったか、原付の練習をしようということになり、当時の彼(今のオット君)に無理やり大通りから少し入った細い道に連れていかれました。ここなら車が少ないだろうという配慮だったんだろうと思います。

最初は自転車みたいに後ろを支えてもらって、ヨタヨタと走り出し、ほどなく自転車と同じぐらいにはスピードが出るようになりました。
彼は手を放し、すでに数メートル後ろにいます。
嬉しくて後ろを振り返り大声で彼を呼びました。
「ほらー、乗れるようになったよー。」

少し待って追いついた彼にもう一言、追加しました。
「ねぇ、ねぇ、後ろに乗ってみて!」
言われるがままオット君が乗り、ぶんっと走るか走らないかのところで、向こうからピッと笛の音がして指をさされました。

「はい、そこの二人乗り、現行犯!」

角に隠れてずっと見てたんだ・・・・。
二人乗りする瞬間を今か今かと待っていたんだ!!
そう思うと自分の犯した罪を棚に上げて、猛烈な怒りが!!!
くうううううぅぅぅぅ。٩(๑`^´๑)۶

罰金も痛かったけど、そのやり方が気に入らん。
善良な市民を守るなら、「練習はいいけど、二人乗りはだめだよ」と優しく諭してほしかった。👈 勝手な言い分

切られた切符をじーーーっと見る。若い巡査さんでした。あなたの名前は一生忘れない。👈 執念深い。

そして私は誓ったのです。
一生、原付には乗らない。原付なんか乗ってたまるか。👈 原付には罪はない。
実際、あれから一度も乗っておりません。(´^`*)プイ


この話には、後日談があります。
私が看護師になって最初に配属になったのは、救命救急センターでした。
交通事故の患者さんもたくさん運ばれていたので、警察の方が事情を聞きに来られることも。
そこで会ったのです、その若い巡査さんに。
私に交通違反切符を突き付けた件の彼に。
「ここで会ったが百年目!」と思ったのですが、かたきを討とうにもお互い職務中。
さすがに職業倫理に反するので、心の中でキッと睨むに留めました。

若い巡査さんは、私の視線など露程も気づかず、さわやかに職務を遂行し立ち去りました。
当然ですが、自分の仕事を一生懸命やっていただけで。
逆恨みもいいところ。

でも、でも。
やっぱり、あの角からの登場の仕方はいまだに忘れられません。



タイトル画像は”猫野サラ”さんにお借りしました。
このイラストの説明に「老夫婦らしき二人が原付バイクに二人乗りで楽しそうに走っています。ノーヘルなので古い時代でしょう。Pinterestで見つけた写真を模写しました。」と書いてありました。
雰囲気はまさにこんな感じ。男女が逆で若かった。


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