カオスな昼下がり
最近、昼寝の時間が長くなっている年老いた両親。
特に父は季節が進むにつれ「寒い」、「寒い」を連発し
食事が済めば、さっさと縁側横のポカポカベッドに移動します。
話し相手のいなくなった母もソファでうとうと。
眠る場所が違うだけで、寝ていることに違いはありません。
弟が認知症の進行を危惧しています。
実家に帰るのは2週間置き。
そうそう、構ってもいられません。
そうだ、たまにはLINEでも送ってみようか。
ほとんど使わないのにやはり自分のスマホは手放したくない様子で
解約を持ちかけましたが、なんだかんだと同意してくれません。
仕方ないので、母のはこっそり解約してWifiだけで使える状態にしました。
実家に帰ったとき母を見ていると、時々スマホを開いては、
いっぱしに画面スクロールなんかしています。
メールもメッセージも来ないのに。
こんな姿を見ていると人がSNS中毒になるのがわかる気がします。
誰かが自分のこと気に留めてくれてるんじゃないか、
ふと思い出してメッセージくれてるんじゃないか、
そんな期待するのでしょうか。
さてさて、お待ちかねのメッセージ送りますよ。
LINEが見れるかな??
LINEの予約送信アプリに今日一日送るメッセージをセットします。
9:30 おはよう。洗濯はおわりましたか?
10:30 こんにちは。洗濯物干しましたか?
14:30 お疲れ様。洗濯物は取り込みましたか?
洗濯以外に話題はないのか!(笑)
昼過ぎ、ユピ坊(見守りロボット)を覗くと、母一人ソファでうとうと中。
LINEで「こんにちは」と送ってみました。
スマホの着信音にぱっと目を覚まし、スマホを探す母。
探し出すのに数分。
でも、画面が真っ暗(電源が入っていない)なのか、
充電器を持ち出して
あたふたしています。
いやいや、そこはコンセントだからスマホには繋がらないって。😓
仕方ないから、ユピ坊で話しかけます。
まずは電源の入れ方から。
私「スマホの横の真ん中の出っ張りを押したままにしてみて。
……、いや、そこじゃなくて、蓋は後ろに曲げて……」
と、電源が入るまでまた数分。
電源が入って、やれやれと思っていたら、今度はLINEアプリがわからない。赤い丸がついた緑のマークの……。💦
そうそう、それそれ。
母「ねこが走ってるけど、これは何?」
私「戻る」を押してみて。
母「今度は赤ちゃんがでんぐりかえししてる」
……(。ŏ﹏ŏ)💦
どうもvoomを開いているらしい。
ちょうどその時、お昼寝してた父が起きてきて、
何をしているかと覗き込む。
私「ちょっと画面をユピ坊に見せて。」
母は足が悪いので、動きが鈍く、ユピ坊にスマホをかざすことが困難。
そこですかさず父を使います。
母「ほれ、これをユピ坊に向けてみて」
父はわけも分からず、スマホを受け取って、画面をいじリ始める。
私「変なところを押さずに、私の言う通りにやってみて」
残念ながら、父は極度の難聴。
私の話す言葉は伝わらない。
そばで聞いていた母経由で、司令が行く。
私「画面下の赤い丸を押して、そうそう、それ」
私「次に、紫(アイコン)の丸を押してみて」
私「違う、違う、その上、そうそう、それ」
ゼイゼイゼイ。😰💦💦 だんだん声が大きくなる。
やっと目的の画面に到着。ふう。
その状態で母にスマホを渡してもらう。
私「画面を上に動かして、一番下を読んでみて」
母「洗濯物は取り込みましたか? これだけ?」
私「そう、それだけ。🤣
それを伝えるのに、エラい遠回りしたね。」😓💦
カオスな昼下がりのお話。
夕方、帰ってきた弟にこのやりとりを話していると
「洗濯ものならさっき干したよ」🙄
残念ながら肝心なメッセージは届いていませんでした。😰💦
***
タイトル画像は”Noriaki Kawanishi”さんにお借りしました。
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