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【裁判傍聴】私が訪れた7つの地方裁判所 違いはランチの選択肢と○○○○○ ※2021/02/22追記

裁判傍聴歴5年くらいの私が、実際に行ったことのある6つの地方裁判所の情報をオススメする順にまとめました。傍聴に行かれる方の参考になれば幸いです。どこの裁判所でも、ちょっとした売店はあるようです。

※2021年2月22日に更新

1.最強ランチの東京地方裁判所

裁判の数★★★★★ 手荷物検査★★★★☆ ランチ★★★★★     休憩★★★★★ アクセス★★★★★ 満席率★★★☆☆※ コロナ対策★★☆☆☆※

まずは東京都を管轄するこちらの裁判所から。東京高等裁判所、最高裁判所が併設されており、数量限定の傍聴券が発行されるような注目の裁判も多いです。「傍聴する裁判がない」状況には陥りにくい裁判所です。

入り口で行われる手荷物検査は、係員によって手際よくスムーズに行われます。ただし傍聴券の配布が屋外で行われるため、傍聴券を取りに外へ出た場合はまた検査を受けなければなりません。

地下に食堂、すき家、コンビニなどが入っており、建物内でランチを済ませられる(=手荷物検査をせずに済む)環境は申し分ありません。同じく地下には無料の休憩スペースもありますが、お昼時は混みます。

※以下、2021年2月23日に追記

2020年12月末に傍聴した際は年末で裁判が少ないうえコロナで席が半減。さらに冬休みの学生などふだん傍聴に来ない層が詰めかけたため、ありふれた事件なのに満席で入れない事態が発生していました。(もっと広い法廷でやればいいのに、20席くらいの狭い法廷だったりする)

また、東京地裁は法廷の数が多く階層の移動が多いためエレベーターを多用する必要があるのですが、年末の傍聴ではエレベーター内で密になっていました。

2.休憩スペース豊富な千葉地方裁判所

裁判の数★★★★☆ 手荷物検査★★★☆☆ ランチ★★★☆☆     休憩★★★★☆ アクセス★★★☆☆

千葉地裁からは徒歩2分で千葉県庁に行けて、庁舎内の食堂でリーズナブルなランチが愉しめます。1階に広めの休憩スペースがあり、弁護士などの裁判関係者が打ち合わせしていたりします。アクセスはJR千葉駅から徒歩15分、京成千葉線千葉中央駅から徒歩8分です。

3.北国ならではの配慮 札幌地方裁判所

裁判の数★★★☆☆ 手荷物検査★★★★☆ ランチ★★★☆☆     休憩★★★★☆ アクセス★★★★★

札幌地裁の特徴は、傍聴券の抽選と配布が屋内で行われる点です(冬場は外で抽選を待ってる間に凍えそうですし…)。屋内に食堂はありませんが、地下鉄東西線西11丁目駅から徒歩2分の好立地でランチの選択肢は多いです。

4.駅近ながらランチに困る 横浜地方裁判所

裁判の数★★☆☆☆→★★★★☆ 手荷物検査★★★☆☆→★★★★☆※       ランチ★★☆☆☆→★★★☆☆※ 休憩★★★☆☆ アクセス★★★★☆  満席率★☆☆☆☆※ コロナ対策★★☆☆☆※ (※は2021年2月22日に更新)

横浜地裁には2018年の12月に訪れました。たまたまでしょうが、ほかの地裁と比べて裁判が少なく、半日で傍聴を終えて帰りました。

当時は1階エントランス付近で工事をやっていて、売店が使えない状態でした。意外と近くに昼食をとる良いお店がなく、コンビニでイートインした思い出。みなとみらい線日本大通り駅から徒歩1分、JR・市営地下鉄線関内駅から徒歩約10分と駅チカです。

※以下、2021年2月22日に追記

2021年2月、ほぼ2年ぶりに横浜地裁を再訪したところ、売店がなくなっていました。代わりに昼休みには地下1階で和・洋・中など様々な種類の弁当が500〜1000円程度のリーズナブルな価格で販売されており、注文無しで受け取れるメニューに絞れば品揃えはその辺のチェーン弁当屋よりも豊富でした。

また、手荷物検査では例えば名古屋地裁とは違い、カバンから電子機器やペットボトルなどを出さずに済むため、非常に楽でした。

私が傍聴していた殺人と死体遺棄の裁判員裁判は、感染対策で席を1個空けにしている影響で満席となっていました。他の法廷の近くを通りかかった際にも「満席です」という職員さんらしき人の声が聞こえたので、この日は横浜地裁に来ても満席で裁判を思うように傍聴できなかった可能性があります。

横浜地裁のコロナ対策には不安があります。他の地裁と同様、横浜地裁でも1階でその日に行われる裁判の一覧(開廷表)が見られます。館内は撮影禁止なので、傍聴したければ各自その場でメモを取るしかありません。

問題は狭いスペースにA4サイズ位の紙が何枚も掲示されており、傍聴希望者が一度に情報をチェックしようとすると結果的に人が密集してしまうことです。特に9:30〜50頃には人が集中するので、密になるのを避けたければ早めの来館をおすすめします。

また、開廷前に行列ができるような人気の裁判についても傍聴券や整理券を発行しておらず、職員による整列(実践例:東京地裁)などもないため行列時のソーシャルディスタンスの確保が難しい点もマイナスです。

5.手荷物検査の鬼 さいたま地方裁判所

裁判の数★★★★☆ 手荷物検査★☆☆☆☆ ランチ★★★☆☆     休憩★★☆☆☆ アクセス★★☆☆☆

意外にも大宮ではなく浦和にあるさいたま地裁。ここは民事裁判と刑事裁判で建物が分かれており、それぞれの建物に入るたびに手荷物検査を受けなければなりません。傍聴券の配布も、もちろん屋外です。これはけっこうなストレスになりました。

救済措置として各建物の入り口付近に100円玉で使える(返金される)コインロッカーが設置されているので、これに余計な荷物を預けてしまうと少しは検査時間が短縮できます。

ランチは徒歩2分の埼玉県庁にある食堂がコスパ◎。裁判所内に休憩場所はないので、徒歩4分のスタバでゆっくりするのも良しです。

6.「靴の裏を見せてください」の衝撃 静岡地方裁判所

裁判の数★★★☆☆ 手荷物検査★★☆☆☆ ランチ★★★☆☆     休憩★★★☆☆ アクセス★★☆☆☆

静岡地裁では、入り口での手荷物検査がありません。ただし、裁判官が必要と判断した裁判に限り、法廷前での保安検査が行われます。その場合、筆記用具以外は(スマホなどの電子機器も)法廷に持ち込めないので、手荷物をほぼすべて預けて入廷します。

ボディチェックの際、係員の方に「靴の裏を見せてください」と言われた時はア然としましたね(空港並み感)。前方の台車に両手をついてから、後ろ蹴りをする馬みたいに靴の裏を後ろに向けさせられました…。

7.謎のオペレーション 名古屋地裁 ※2021年2月23日追記

裁判の数★★★☆☆ 手荷物検査★★☆☆☆ ランチ★★★☆☆     休憩★★★☆☆ アクセス★★★★☆  満席率★★☆☆☆       コロナ対策★★★☆☆ 総合★★☆☆☆

札幌、東京、大阪に次いで4つめの高裁がある地方裁判所への訪問。コロナ対策は席の半減とアルコール消毒液の設置、マスク着用くらいです。行列のできる裁判員裁判でも職員による誘導がなく、密になっていました。その事件では審理開始時間の6〜7分前にようやく開廷され、傍聴希望者がぞろぞろ入場してやっと落ち着いたと思ったらすぐに裁判が始まる慌ただしさでした。

私が傍聴に行った日に1件、傍聴券が発行される裁判があったので、裁判所の北側出口を出たところで整理券を受け取りました。整理券には整理番号とQRコードが記載されていて、予定時間になってからコードを読み込むと抽選結果が分かるようになっていました。このシステムは便利で、コロナ対策にも適っています。

しかし、整理券を持って北側出口から再入館しようとすると「南側から手荷物検査を受けて入ってください」とストップをかけられてしまいました。なぜわざわざ北側の出口で整理券を配布するのかは謎ですが、仕方ないので裁判所の周りをぐるっと半周して南側から入り直しました。結局、傍聴券は推定倍率1.7倍で外れてしまいました。

丸1日傍聴して帰ろうとした所、北側の出口付近で裁判所の職員相手に声を荒げている男性がいます。何やら男性が職員から注意を受けて逆ギレしていたように見受けられました。裁判所での狼藉は本当に止めてもらいたいですね。

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