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新規事業と副業の共通点

「新規事業開発」と「副業」には共通点があります。

この2つの活動の共通点は、会社員として普通に働いているだけでは身につかない「つくって売る」に関する知識を学べることと、貴重な失敗体験ができることです。

さらに「本業は新規事業開発をやって、オフの時間に副業をする」というように、この2つの活動を同じ時期に行うこともできます。その場合、それぞれの活動で得た経験や知識には相乗効果があり、両方の活動で成果を出しやすくなります。

わたしはまさにこれを目指していて、本業で会社員として新規事業開発の担当者として働きながら、オフの時間で副業をしています。それぞれ、どんなことをしているかご紹介します。

新規事業では、失敗から気づきを得て商品をつくります

新規事業開発というのは、まだ誰もつくったことがない製品やサービスをイチからつくる仕事です。ちょっと長いですが順番に説明します。

新規事業開発では、自分の会社がもっている技術やノウハウなどの資産を使って、世の中のたくさんの人が不便に思っていたり、身近な人が不満をもっている「困りごと」を解決するような商品(新製品とか新サービス)のアイデアを考えます。

考えたアイデアは実際に形にしてみないと、その良さ・悪さがわかりません。形にするためには自分の会社やよその会社、あるいは大学などと一緒にイチからつくり上げていきます。

それまで話したこともない「同じ会社のよその部署の人」とか、名前を聞いたこともない「よその会社の知らない人」とか、色々な人と協力してなんとか形にしていく必要があります(人見知りの身にはツライです)。

さて、形にするためにはお金(=予算)が必要です。アイデアを説明する資料を作って、社内で予算を確保するための手順を進めます。このとき、社内で反対する人がいれば、丁寧に説明して地道に説得することも必要です。根回しです。個人的に「ザ・会社員」を実感する作業です。

予算が確保できて、どうにかこうにか形になってきたら、困っている人に使ってもらって意見を聞いてみます。大体最初はけちょんけちょんです。大人なのでじっと耐えます。

なんとか平静を保ちつつ、けちょんけちょんの中から「気づき」を探します。その大切な気づきを念頭において、もっと使いやすい商品になるように磨き上げていきます。

磨いた商品で困っている人を助けられるようになったとき、その商品には目の前の困っている人だけではなく、もっとたくさんの人を助けられる可能性があります。

そこで、その商品をたくさんの人に知ってもらうための宣伝活動や困っていそうな人を探して営業活動をすることが必要になります。さらに、商品を安定して供給するために、コストを削減して利益を増やすための活動もすることになるでしょう。仕事はいくらでも出てきます。

以上がざっくりと新規事業開発という仕事の流れです。

副業では、自分で商品を作って自分で売ります

一方、副業ではデザイン案件を受注したり、イラストを描いてストックサイトに登録したり、自分のブログやnoteなどで文章を書いてアフィリエイトや広告収入を得たりしています。

副業の内容にもよりますが、わたしのように自分でコンテンツを制作して販売する場合、副業をはじめた直後は時給がめちゃくちゃ低いです。

毎日コツコツがんばって、3カ月くらいかけてストックサイトにイラストを100枚登録しても、ブログ記事を30件投稿しても、3カ月目の売上は数百円……ということも十分ありえます。時給に換算すると……うま〇棒がギリ買えないレベルでしょうか。目指せ、うま○棒。

この期間、なかなか辛いです。たぶん、好きなことじゃないと続けられないと思いますので、これから副業する方は成果が出なくても続けられる活動を選択してくださいね。

そんなこんなで、ほぼ趣味ともいえる地道な活動を続けていると、ちょっとずつ購入してもらえるイラストや、読まれる記事が出てきます。

「このテイストのイラストが売れるのか!」「このテーマだと興味を持ってもらえるのか!」という気づきが生まれます。

そこで得られた気づきをもとに次のコンテンツを作ってみて、売り上げアップにつながるか実験してみます。この「売れる商品をつくる活動」がいわゆるマーケティングですね。

たくさんの人に買ってもらうためにはTwitterなどのSNSで発信して広報活動や営業活動もします。

さらに、ある程度の売り上げが立つようになれば、今度は手元に残る利益を意識して活動するようにもなります。税金や節税について考えたり、自分がやっている作業を外注してみたり、自動的に売り上げが立つ仕組みを考えたりしながら「どうやって利益を最大化しようか?」と考えるようになります。

……と、えらそうに書いてますが、わたしはまだ、そのステージには到達してません……。゚(゚´Д`゚)゚。

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ここまで見てきたように、新規事業開発も副業も商品開発、マーケティング、広報、営業、コストダウン(そして我慢とか挫折とか……)という同じような活動をしているのです。

同じような活動なので、新規事業開発で経験する社内外のチームメンバーとのコミュニケーションや新しいお客さんを探す営業活動などの経験は、副業の場面でも役に立ちます。

一方、副業で経験する地道な商品の改善やSNSマーケティングの知識は新規事業開発の場面でも役に立つでしょう。

こうして見てみると「新規事業」と「副業」を経験することは、会社員にとって自分の資産を形成する有力な手段であるとも言えそうですね。

この記事を最後まで読むくらい新規事業や副業に興味がある方は、情報収集だけではなく少しずつ行動してみてはいかがでしょうか?

それではまた!

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